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ブルガリア週末紀行 其ノ一 ソフィアでの珍しい出会い
タワーリシ各位、気が付けば新年度に突入してしまいましたが、お元気にお過ごしでしょうか?


ベルギーでは夏時間も始まり4月に入り、随分明るくなってきたな、といったところです。新年度ともなれば様々な出会いや別れがあり、色々な節目があるでしょう。


先の4月1日はイースター(復活祭)・マンデーで祝日だったため、週末との3連休を利用してこの度やってきたのはブルガリア、バルカン半島初上陸です。ヨーグルトやバラで有名だというようなイメージしかありませんでしたが、キリル文字がある以上はいつか行かねばなるまい、と思っていました(笑)そんなわけで、ブラッセルからブルガリア・エアーを利用して首都ソフィアへ向かいます。


飛行時間は2時間チョット、8時50分発の12時30分着、時差は1時間です。ウクライナに行った時と同様、今回も着陸時に拍手が沸き起こるかどうか非常にドキドキしていたのですが、無事着陸したことを知らせるアナウンスと同時に割れんばかりの盛大な拍手が、そして「ブラボー!」という歓声が聞こえてきました。


天候は特に悪くなかったのですが、これまでで1番揺れた飛行だと感じるくらいだったので、乗客の皆さんも乱気流を見事に捌いたパイロットに一層の敬意を表したのでしょうね。今回もこの瞬間が体験できて大感激でした。


空港に降り立ってまず感じたこと・・・人が少ない、そして若干暗い。不思議な感覚です。空港を出る前に100ユーロ程をブルガリアン・レフに両替しておきました。


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空港の施設なんぞは結構きれいなのですが、スカスカな印象です・・・


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実はこれは帰りに空港で撮った1枚ですが、山が近くにあるのが印象的でした。普段ベルギーの生活では山が空を切り取るという場面が目に入ってこないので、山岳地帯(笑)出身の私としては何だか非常な親しみを覚えましたね。


空港にもいわゆる白タクみたいなのはいなかった模様なので、タクシー乗り場に歩いて行くと、いかにもレオニード・ガイダイのコメディに出てきそうな50歳くらいの運ちゃんが「乗れよ」と合図をしてくれました。


この運ちゃんの名はヴァーシャと言い、働いてるのか仕事しているのか、ブルガリアは初めてか、など色々とブルガリア語でまくし立ててきました。私はブルガリア語を一度も勉強したことはないのですが、同じキリル文字を使用しているので語のレベルでは結構わかることが多く、また会話も強引にしてしまえば意外と出来てしまうものでした。


予約していたホテルの前でヴァーシャに別れを告げホテルにチェックイン。実は前日の出張者対応で若干飲み過ぎた感があったので、ホテルの一室で一息ついてから街歩きに出発したのです・・・


地球の歩き方も持ってきていたのですが、折角なのでホテルでもらった地元のシティマップを手にして街歩き開始です。銀行やら官庁?やらの重厚感のある建物と結構古そうな住宅用の建物が混在している街並みは、ロシアなんかの地方都市に似ているなと思わせるものの、色使いなどが独特で、これが南スラヴ的なるものなのかな?と、要するに読んでいてもいまいちピンとこない(笑)不思議な雰囲気が感じられました。


しばらく歩くとスヴェタ・ネデリャ広場に到着しました。トラムやバスが頻繁に発着している街の中心とも言える広場。カジノがあるような大きなホテルもすぐ近くにあるので割と大勢の往来が見られました。


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スヴェタ・ネデリャ広場にある同名の聖ネデリャ教会。ロシア語側から推測すると、聖なる週という意味なのでしょうか?詳しい人はご教示ください。


市内の観光名所は中心部から徒歩圏内にあるということなので、とにかく歩き回って街を散策します。


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いきなりですが、こちらがKFCソフィア店でございます。普段KFCを見ることなんてないので「久しぶりにケンタッキー食べたいな・・・」なんて思ってしまいましたが、いやいや折角来たんだからブルガリア料理だろ、ということでガマン(笑)


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こちらは旧共産党本部ビルでございます。上の方にНАРОДНО СЪБРАНИЕと書いてありますね。この通りには右を向いても左を向いてもこのような迫力のある建物が並んでいます。右手に行くと大統領官邸と国立考古学研究所付属博物館があります。


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大統領官邸の目の前にある国立考古学研究所付属博物館。1494年に建てられたイスラム寺院が19世紀から博物館として使われているそうです。


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大統領官邸の入り口では衛兵さんたちが厳めしい表情で目を光らせていました。お勤めご苦労様です!撮った時は確認しませんでしたがちょっと写真が傾いちゃってますね、、これだから素人風景写真家は・・・(笑)


こんな風にしていつもの如く街を歩き回っていると、「すみません、日本人の方ですか?」と、後ろの方からまさかの日本語が聞こえてきたのです!我が耳を疑いつつもスローモーションで振り向くと、そこには学生と思われる男性が立っていました。普通こんな形で話しかけられたら警戒してしまうと思うのですが、悪そうには見えなかったので話を聞いてみることにしました。


彼はまだそれほど日本語が流暢ではなかったので、英語と日本語交じりでよくよく話を聞いてみると、アニメが好きで日本に興味を持ち日本語を勉強し始め、なんと最近文部科学省の留学プログラムに合格し、この4月から東京に行くとのこと。もう明後日に出発が迫っているので、ソフィアを発つ前に街の写真を撮っているのだということでした。


「へえ、そりゃすごいね、がんばって!」ということで、自己紹介やら世間話やら、東京にいってからの予定やらを聞いて話し込んでいたのですが、こんな偶然で日本人に会えて非常に嬉しい、何か手伝えることはないか、と気を遣ってくれました。流石にこれから街を案内してくれというのも躊躇われたので、初めてのブルガリア旅行なので是非ともブルガリア料理を食べたい、いくつかレストランを教えてもらえないか、と尋ねてみました。


すると、少し離れたところで車で待っている母にも相談してみる、ということで、どうやら方々に電話をしてくれて、3つレストランを教えてくれました。非常に一生懸命調べてくれたみたいで何だかかえって恐縮してしまいましたが、ありがたくレストラン情報を頂戴しました。御礼を言って連絡先を交換し、彼の日本での留学が充実したものになるよう祈って握手をしてお別れ。お母さんにもご挨拶をしましたが、別れ際に「サヨナラ」と言ってくれたのが嬉しかったです。東京外語大の日本語教育センターにいく可能性もあるなんて言っていたので、東京でスラブ、バルカンを研究している友人知人に近く紹介出来ればと思っています。


いやあ、何の宛てもなくブルガリア来ちゃったけど、こんな珍しい出会いもあるものなんですね。嬉しい寄り道でしたが、レストランも教えてもらったし、また街歩きを再開です!


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author:駆け出し俳優, category:週末紀行 - ブルガリア, 23:57
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ブルガリア週末紀行 其ノ二 ソフィアでの面白い出会い
さて、大統領官邸前での素敵な出会いに別れを告げ道沿いに歩いて行くと、結構大きな公園が目に入りました。Градска градина、市民公園とでもいうのでしょうか。細心の注意を払いつつも、市民の行動を観察すべく早速突撃。


公園の中では子供連れやカップルなどが多かったですが、それに負けないくらいチェスをしているおっさん達が多いです。青空チェス大会ってな具合にタイマーもセットして真剣勝負が行われていました。多少の金銭か、ビール一杯とかで賭けているのでしょうかね?


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右下のおっさんには「おおい、君、やらんか?」みたいなことを言われましたが、辞退しときました。チェスも大学の時分に一時習ったのですが、既に忘却の彼方に。忘れる者は幸いなり、です。


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この白熱の一局?をご覧下さい。ヘンな東洋人が近くで観ていても微動だにしないおっさんたちの集中力には脱帽です・・・


公園の近くというか脇には、イヴァン・ヴァゾフ国立劇場があります。イヴァン・ヴァゾフとはブルガリアの国民的作家(詩人)で、科学アカデミー会員でもあったそうです。詩人に劇場と来たら私の出番でしょう(?)ということで、シャッターを構える手にも汗がにじむというものです(笑)


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外観はとっても綺麗な印象ですが、やっぱり毎年夏に修繕しているのでしょうかね?何だか照明のような器具が出ていました。


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劇場の脇の方では思った通り、何かのロケをやっていて俳優らしき人やADらしき人たちがいましたよ。何の番組かも誰かもわかりませんが、何だか得した気分。


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公園の南側には、シティ・アート・ギャラリーという小さな美術館があります。ブルガリア人アーティストが中心の現代アート中心ということだったのですが、以前どこかで現代アートを観てさっぱりわからなかったので今回は街歩きを優先させました。まあ、古代アートを観たってわからないですが(笑)


公園内ではおっさんたちの簡易ジャズバンドが演奏などしている一方、下のように文化的なパネル展示などもあり、うるさすぎず静かすぎずと言った感じです。


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ブルガリア解放135周年、みたいなことが書いてありました。1877-1878年にロシア帝国とオスマン・トルコの間で読んで字の如く露土戦争というブルガリア独立のきっかけとなった戦争があったそうですが、もう少し世界史の教科書を読んで来るべきでしたかね・・・


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「ぶんぶくちゃがま」みたいな遊具で戯れる子供たち。笑い声が大きくて楽しそうです。


さて、そろそろ公園を出よう、と思い大通りの方に向かうと、見慣れた金色のネギ坊主(クーポル)が視界に入りました。「おお、あれはロシア正教の教会に違いない」ということで歩を進めていきますと、教会の向かいでハッピーな物体に遭遇しました!


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・・・本当にハッピーかどうかしりませんが、回転ずしのチェーン店らしきものが。味もどうかしりませんが、中を覗いてみると結構込み合っていましたよ。この出会いを「ハッピーになれよ」という誰かからのメッセージと前向きに捉えていきたいと思います。


そんなわけで、ロシア正教の教会である聖ニコライ・ロシア教会を見学しました。残念ながら内部はかなり大々的に修復を行っていて、入り口を入って短い階段を昇ったところまでしか見学出来ず。それでも次々と人がやってきて十字を切っているようでした。

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近くには緑もあり、ベンチもありで素敵な場所です。「ハッピーになれますように」とお祈りしておいたのですがそのご利益やいかに!?


聖ニコライ・ロシア教会を通り過ぎたあたりから結構大きな教会が見えました。どうやらあれがバルカン半島で一番美しいと言われているアレクサンダル・ネフスキー寺院であるらしいので、早速そちらのほうへ続く坂道を昇っていきます。


すると、先ほどの聖ニコライ・ロシア教会を油絵で描いている神懸った感じの画家のおっさんがいました。油絵を間近で見るのは初めてだったのですが、筆じゃなくてナイフで描くのですね!自分にとっては不思議な光景だったので近くで少し話を聞いてみることにしました。彼の名前はコスタディン・カルチェフ(Костадин Калчев)というそうです。


英語も少し話せたようで意外にコミュニケーションがとれてしまい、お決まりのどこから来たのかに始まり、勉強しているのか働いているのか、そこの角のスシ屋は最近人気だが本物だと思うかなど、話題が尽きません。ブラッセルから来たことを話すと、何だかEUのやり方に少し不満があったようでぶつぶつ言っていましたが、別に酔っぱらってはいない模様でした(笑)


カルチェフ氏はドイツのケルンで描いていて個展も開いたこともあるそうで、ドイツ語はわかるそうです。ロシア語は30年ほど前には勉強したがほとんど忘れてしまったとのこと(といってもなんとか意志疎通は出来ました)。


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1枚につき3か月くらい描いていることもあるそうです。ノートから色々とスケッチを取り出して見せてくれたのですが、踊り子のようなものや、侍を書いたものもありました。エッチングもやったしイコンも書いた、というようなことを言っていました。


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タバコも自分で巻いて吸ってましたよ。「日本にもいつか行ってみたい」とのことでしたが、「遠すぎるし、絵が儲からないからダメだな、ハハハ」と言って笑っていました。「この絵についてどう思う?うまいと思うか」と聞かれたので、「Vivid(鮮やか)だと思う」と答えたらあまりよくわからなかったので、ロシア語で「"Живо"だと思う」と言ったら通じました。嬉しいような複雑なような表情を浮かべて「Живоか、そうかЖивоか・・・」と2回ほど呟いていましたが、的を外したかな?面白いことを言うガイジンだな、と思われたかもしれません(笑)ブルガリア語では"Живо"は「生きている」というような意味があるらしいので、それと混ざったかな・・・?


さて、気が付くと30分以上も長話をしてしまっていましたが、人気ブログ(?)で紹介するからと言って作品の写真を撮らせてもらったことと、創作の時間を割いておしゃべりをしてくれたので、せめてものお礼に絵の具代を置いて、握手をしてさようなら。「観光してるのにすまんかった」なあんて言ってましたが、貴重なおしゃべりでした。いやあ、世の中には色々な人がいるものですね。このカルチェフ氏、ひょっとしてすごい人じゃないかな、なんて思って検索してみたのですが、彼を紹介するホームページが見つかりましたよ。ケルンのことも書いてあるので彼にマチガイなさそうです。


http://fine-art.awardspace.com/BG/about.html


これまた面白い寄り道でしたが、またまた街歩き再開。すぐそこに見えているアレクサンダル・ネフスキー寺院の方にてくてくと歩いて行きます・・・カロリー消費するぜ!


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author:駆け出し俳優, category:週末紀行 - ブルガリア, 00:16
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