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ウクライナ週末紀行 其ノ三 ペチェスルカ大修道院のツンツン嬢アーニャとの出会い(2日目)
というわけでやってきました国立ウクライナ演劇音楽映画芸術博物館。院内のメインストリートからは少し離れた場所にあるため、あまり訪ねてくる人が多くないように思われます。


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なかなか素敵な立て看板を通り過ぎると・・・


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入口はこんな感じの博物館です。天気のせいか立地のせいか、訪問客がとても少なかったです。


受付で入場料を払っていると館長とおぼしきおじさんがやって来て、「よく来たねキミは、中国から、それとも日本から?」と質問をしてきました。僕は日本人です、と答えると、「そうか!日本からか!いやいや、日本人には聞いてみたいことがいっぱいあったんだが、少しこちらへいいかな?」といって受付脇へ。


おじさんはどうやら東洋の言葉に興味があったみたいで、「中国には数え切れないほどの漢字があるそうだが、日本語ではどうなんだね?聞くところによると漢字も含めて3つのシステムがあるそうじゃないか。我々のキリル文字は33個だが、そんなに多くて混乱しないのかい?」と目を輝かせています。


さあて困ったぞ、、、日本語はこの3つのシステムを組み合わせて文を作っている、ひらがなカタカナはそれぞれ50音あって、カタカナは例えば外来語など既述するのに用いる、まではまあいいとして、漢字って何語あるんだっけ・・・?当てずっぽうで、「日常で使わないものも含めるとざっと1万はあるんじゃないですか?」と答えてしまいました。おじさんは仰天していたようだったので、「小さい頃から学年に応じて習う漢字の数が決まっていて段階的に学習していくのですが、それでも日頃使う漢字はずっと少ないと思います」とすかさずフォロー(笑)


おじさんはふむふむとうなづいた後、知っている日本語のフレーズが本当に正しいかどうか直してくれと言って、おはよう、だとかさよなら、だとかこんにちは、だとか一通り聞かされてレッスン終了。おじさんは「時間をとらせちゃって、スマンかったね」と言っていましたが嬉しそうだったので万事OKでしょう。


ということでようやく内部の見学を始めます。


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入ってすぐの右側に、木製の回転舞台がありました。3つの舞台があり人形劇などで使われていたそうです。


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モスクワのマールイ劇場付属の演劇大学にもその名が冠されているミハイル・シェプキンの肖像画。


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グリボエードフ「知恵の悲しみ」が1881年にキエフで上演された時のポスター。


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こちらの厳しい表情をしている方がかの有名なA・オストロフスキーです。モスクワのマールイ劇場は別名「オストロフスキーの家」とも言われています。マールイ劇場の脇には彼が記念像になって堂々と座っているんですよね。彼の作品を原書で必死こいて読んでは劇場に通っていた留学生活が懐かしいです。


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こちらはマリア・ザニコヴェツカヤというウクライナの舞台女優が実際に使っていた化粧台だそうです。あまり人がいなかったせいか、学芸員のおばちゃんたちも親切に説明をしてくれたり、なぜロシア語が解るのか、キエフは気に入ったか、などと質問攻めにしてくれます(笑)


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チェーホフの「桜の園」!今年の外語祭の語劇もこれを上演するそうで、観に行けないのが残念な限りでございます。


2階には19世紀の演劇衣装、ウクライナの民族楽器、そしてウクライナ語の戯曲作品上演記録と思われる展示がたくさんありました。


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右側のは当時のカメラでしょうね・・・持ち運んで撮影するのは非常に難しそうですね。


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2階の展示は本当に知らないものばかりだったのですが、なんとなくロシアの芸術様式とはまた違ったタイプのポスターが多かった気がします。


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単に私が上の2枚のようなタッチに馴染みがないだけかもしれませんが、もし詳しい方がいましたら是非とも教えて下さい!


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2階には本当に観光客がおらず、アーニャという若い娘さんがホールの電気をつけたり順路を案内してくれました。普通だったら若いウクライナ人の娘さんが付きっきりなんてラッキー!と思うでしょう?ところがこの娘さん、典型的な、というか筋金入りのソ連式サービスを実行するもんだから、案内されているよりは警戒・監視されている気分でした。愛想なんてもちろん皆無(笑)それでも何とか雪解けを、と思って色々と尋ねてみるのですが、ある程度の内容を超えると「その質問に答えるのは私じゃないわ」なんて言われて閉口。もし私がウクライナに留学でもしていたら通いつめて雪解けを実現するところですが、流石に今回は初回ということもあり、引き分けと致しましょう。え?惨敗だって?(笑)アーニャは館長とは真逆の態度でしたが、まあこれも貴重なツンデレ嬢ならぬツンツン嬢ということで懐かしい体験をさせて頂きましたよ。


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アーニャに頑張って質問してみたところ、月に数回プロの演奏家を呼んでこれらの民族楽器のコンサートを行っているんですって。


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大体がバンドゥーラの仲間なのでしょうか・・・?とにかく音色が気になるところです。


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真ん中左のふた首ギターもそうですが、左側の鍵盤と弦が組み合わさったのも気になります・・・


順路の最後がこの民族楽器コーナーだったのでここで見学は終了。最後にアーニャがЗаходите еще(またお越し下さい)と何の抑揚もなく台本を棒読みするような感じで言ってくれました(笑)1階に降りて館長その他、色々と世話をしてくれたおばさん、お婆さんたちに挨拶をして博物館を後にしました。温度差はありますがとっても親しみのある博物館でしたので、興味のある方は日本に関する質問を恐れずに訪ねてみて下さいね。


その後、相変わらず雨模様だったのですがいくらかマシになったので下の修道院に降りて地下墓地を見学。入口で明かりをとるためのロウソクを買って洞窟内に入りました。


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中央右手の入口が「近い洞窟」という地下への入口です。


地下墓地の洞窟の中には礼拝所と遺体安置所が点在しており、代々の修道僧が葬られてそのままミイラ化した遺体が安置されています。ミイラはガラス張りの棺に横たわり聖衣を纏っているのですが、たまに手が見えていたりしてギョギョっとしてしまうことも。正教の信者の方は涙を流しながらこういった棺に接吻を繰り返していました。毎度思いますが宗教ってなんなんでしょうね・・・


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下の修道院も一通り歩いて回ったので、お腹も減ったことですしこの辺りでペチェルスカ大修道院を切り上げます。次はどこに行こうかと思ったのですが、チェルノブイリ博物館に向かうことにしました。


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author:駆け出し俳優, category:週末紀行 - ウクライナ, 21:45
comments(4), trackbacks(0), - -
Comment
ふんふん、上の絵は典型的なロシアフォルマリズムの絵だね。スターリンが粛清しちゃう前のげーじつよーしきだね。つまり、社会主義リアリズムの前ということね。下ノ江の作風はなんなんだろう??
うぴゃ, 2012/11/12 10:11 PM
うぴゃ殿

いやあ、典型すら把握しておらずお恥ずかしい限りです!芸術様式や建築様式は課題としていきたいところなのですが・・・言語学ゼミであることを免罪符にしてはだめですね。とういうか当の言語学の方でも免罪できてません(笑)
駆け出し俳優, 2012/11/13 5:38 AM
ちょっとこれでも見てみてよ。
30年代のインツーリストのポスターはすごいよ! このアールデコな感じはパリの上行ってるな。。。。

http://www.google.com/search?q=intourist+poster&hl=ja&tbo=u&tbm=isch&source=univ&sa=X&ei=Mi61ULCDMon34QTC-oDwBQ&ved=0CEMQsAQ&biw=1038&bih=483
upya, 2012/11/28 6:20 AM
upya殿

ありがとうございます。すごいのがたくさんありますね・・・オデッサとかヴォルガとか部屋に掲示したいです(笑)
駆け出し俳優, 2012/11/28 2:33 PM









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