タワーリシ各位、お疲れ様です。
気がついてみるともう9月・・・ベルギーでは朝晩が寒く感じられることもあり、並木道の木々では紅葉が始まってきてしまいました。夏が終わってしまったと思うと寂しいですが皆様ハラショーにお過ごしでしょうか。毎度更新が滞っているマイペースブログですが、今回は(といっても既に7月のことですが)ドイツの首都ベルリンを訪れてきましたので、備忘録を兼ねて密かにアップデートしていきますよ。
7月18日の金曜日、早朝出社をして仕事をこなし、同日晩の飛行機に滑り込み。最近は連休が少ないので、仕事の負荷と相談しつつ金曜日の晩に出発して行ける旅先を模索する日々です(笑)
ベルリン市街から北西部にあるTegel空港に着陸し、バスを利用して約20分のベルリン中央駅へ。飛行機が遅かったのと辺りが暗かったので若干ホテル発見に時間がかかり、チェックインした時は既に零時近くでした。
「ああ、ようやく一週間が終わった・・・」ということで部屋のミニバーのビールをグビリと飲み干して就寝。夕食は食べなくともドイツに来た以上ビールは欠かさず飲みますよ(笑)
(7月19日のお話)
翌朝目を覚ますと、お天道様は既に高く昇っていました。天気予報でも35℃なんて出てたので、暑さが苦手な私は恐る恐る街歩きに出かけました。
私が宿泊したホテルでは、なんと滞在期間中のベルリンとポツダムの市内交通が乗り放題になるフリーパスがもらえます。このため、今後市内交通は乗り放題。ホテル料金に切符代が入っているとも考えられますが、いちいち切符を買わなくていいのは本当に楽だと旅を通してしみじみと感じられました。
そんなわけで、早速鉄道で移動開始。バス、トラムにくわえてSバーンという近郊電車とUバーンという地下鉄の路線が張り巡らされており、ベルリンっ子たちの足となっている模様です。
まずは近場から行ってみようということでやってきたのが下のブランデンブルク門。地下鉄Brandenburger Tor駅を上がってすぐのところにあります。プロイセン王国の凱旋門としてアテネの神殿の門を手本にして建てられた、なんてくだりを読みながら近づいて行くと・・・
門の前に野外ステージ、周囲には露店やテントが立っていたので何かと思ったら丁度この日の晩に予定されていた「ドイツ・フランスフェスタ」みたいなのの準備が始まっていたんですね。
ご覧の通りの快晴で、正直いってめちゃくちゃ暑いです。堪らなくなった私は周りの楽しそうなナロードに混じって露店で早速ビールを購入。この炎天ではビールだろうがなんだろうが水分を補給しないと大変だと自分に言い聞かせての行動(笑)
門を潜って右手(写真では正面)に見えるのがドイツ連邦議会議事堂。事前予約すれば内部見学出来るそうですが予約を取るのが大変なほどの人気だそうですよ。
ブランデンブルク門はビールを飲みながら眺めて終わってしまったのですが、どうやらここから少し南へ下るとユダヤ人犠牲者記念館なんてのがあることがわかりました。早速歩いて行くと、記念館というよりも記念碑?と思われるブロックの集合体が現れました!
はい、こんなのがいきなり現れます。虐殺されたユダヤ人に捧げられた記念碑が全部で2711本あるらしいです。
反対側からも見てみましたが、ブロックの高さは様々。地面にも傾斜がついているのでブロックの間にも入っていけます。記念館も地下にあることがわかりました。
こんな感じで右を見たり左を見たり、不思議な迷路の世界を行ったり来たり出来ます。たまにブロックの影でイチャついている不届き者?も見られますよ(笑)
うろちょろしながら色んな角度でカメラを構えていたら、図らずも写真に物凄いモノが写ってしまったことに気づきました・・・!やっぱり見えます・・・?そう、苦しそうな顔をしてこちらを見ている虐殺されたユダヤ人の亡霊・・・ではなく、気持ちよさそうに大空に浮かんでいく気球が!
これを見た途端僕の心は気球に奪われ、既に空中を漂い始めていたといっても過言ではありません・・・旅に出たらどこかしら高い場所を目指すのが習慣になっている(?)私は、これまでも塔に登ったり砦に上がったり、クレーンに吊られてモヒートを飲んだりと、数々の高みに到達して来ました。今回もこれを見てしまった以上、トライしない手はないでしょう!
(ちなみに、いつか「高いところ」シリーズでひとつ記事を書きたいと思ってました)
気球が漂っている方向へと歩みを進めて行きますと、ちょうどふわりふわりと降下してくるところでした。
気球といってもバーナーを使って浮かぶタイプではないのかな・・・?
歩いているうちに受付の前までやって来ました。よ〜し、乗るぞ〜!ってな気持ちを隠して受付へ突撃。
大人一名19€でございました。
私が買ったチケットは次の回のものだったので、前の回の人々が浮遊するのをしばし日陰から眺めて休憩。地上150メートルの高さまで上がるんですって。
前の回の人たちが降りてきたら、いよいよ私達の番です・・・
当たり前ですが気球はワイヤーで地上とつながっていますので元の場所に戻ってこれます。ドイツ語と英語で「ようこそ!」的な挨拶があった後、いよいよ浮遊に入ります・・・
う、浮いた・・・!人類の夢が叶ったんだ・・・
なあんて思ってしばし感激してしまったのですが、僕らの生活を良くも悪くもしてくれるインターネットの力を借りて調べてみると、かの有名なライト兄弟が飛行機で有人飛行したのは1903年。それじゃ気球はどうなのよ?ってことで調べてみると、フランスにいたモンゴルフィェ兄弟ってのが1783年に熱気球による有人飛行に成功しているんですって・・・なんと飛行機より120年も前に人類は鳥になっていたんじゃないの・・・!
どちらの兄弟も素晴らしい偉業を為したのだとは思いますが、やはり昔は何かを成し遂げるのは兄弟の協力が不可欠だったのでしょうかね。
ふわり、ふわり、とどんどん気球は上昇して行きます。高くなっていくにつれて心地よい風が吹いてきてとっても気持ちがいい・・・
ちなみにこの気球乗り場のお隣には、「トラビー」という愛称で親しまれるトラバント(旧東ドイツ製乗用車)のトラバントサファリ(屋外展示場)があります。旧東ドイツでは購入まで10年待ちが当たり前であったとされるトラビーですが、国際免許があればベルリンの街を運転させてもらえるサービスもあるそうですよ。
30℃を超えている天気の中、上空は風も吹いているし本当に心地がいいです・・・
ああ、ベルリンのテレビ塔が見える・・・この空は日本に、そして故郷青梅に続いているんだ・・・
普段だったらとっても気分爽快のはずの屋上のカフェだってこの爽快感には敵わないぜ・・・
タワーリシ各位は、「気球にのってどこまでも」という歌をご存知ですか?恐らくわたくしなんぞと同じアラサー世代の方々なら知っていると思われる、というか小学生くらいの頃に音楽の時間や合唱祭なんかで歌った思い出のある方もいられると思うのですが、なぜかこの素晴らしい曲が思い出されたので、以下に歌詞を引用しておきます。
(以下引用)
作詞:東龍男
作曲:平吉毅州
ときにはなぜか 大空に
旅してみたく なるものさ
気球にのって どこまでいこう
風にのって 野原をこえて
雲をとびこえ どこまでもいこう
そこに なにかが まっているから
ときにはなぜか 大空に
旅してみたく なるものさ
気球にのって どこまでいこう
星をこえて 宇宙をはるか
星座(せいざ)の世界へ どこまでもいこう
そこに かがやく夢(ゆめ)があるから
(引用終)
これに加えてラララ〜♪的なアレもあるのですが、まあ、よしとしましょう。でも、メロディが浮かんできたでしょう?シンプルかもしれませんが実にいい歌詞ですよね。
とにかく、ベルリンの上空は気持ちいいです。
モヒートもないしSMチックな衣装を着たおねいさんもいないけど大満足。
15分〜20分ほどの空の旅だったでしょうか。気球はゆっくりと地上に向かって降下して行き、もとの人間の生活に戻されるのでした・・・はぁ、楽しかった。
なぜかわかりませんが、受付近くの写真機のところにはロシア語で「写真撮っちゃえよ」みたいなことが書いてありました。
やっぱり地上は暑いですが、引き続きベルリンの街歩きを楽しんで行きますよ!
↓一度は気球に揺られてみたい方はクリックお願い致します↓