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「もう我慢ならねえ、ヒンカリ作って食べてやる・・・!」
皆様、大変ご無沙汰しております。1週間もまだ始まったばかりですがいかがお過ごしですか?

 

私はというと相変わらず毎日ヒイコラ言いながら過ごしていますが、柔道の応援に行ったりかくかくしかじかで記録的な大雪に合わせて日本に一時帰国してたりなんかして刺激的(?)な日々を送っております。書き出したロシア週末紀行も後が続かずにどうしようかなあ、なんて考えてもいたのですがまずはペリメニだよペリメニ。Пельмениは複数形、単数形はПельменьでしょうがそもそも単数形で使う例ってあるのでしょうか?

 

シベリア風水餃子なんて説明されることが多いみたいですが、留学中に寮で冷凍ペリメニを食べたり、たまの外食で頼んだり、色々な場面で私の食欲を満たしてく れたこのペリメニ。日本でお客に行った際に作ったことはあったのですが、一から自分で作ったことはなかったのでいつか作ってみたいと思っていたのです。

 

実はこのペリメニ計画、もう半年以上も前からあったのです。いつも贔屓にしているスーパーマーケットで木製のまな板もめん棒も購入済だったのですが、いざ小麦粉を買う段階で強力粉・薄力粉の区別が判らず、またフランス語・オランダ語もわからないため保留状態だったのです。

 

ところがこの週末、いつもは温厚な私でもさすがにもう我慢ならなくなったため、掃除洗濯を怒涛の勢いで終わらせた後にいつも贔屓にしているスーパーマーケットに車を走らせ必要な材料を調達。小麦粉はパッケージに「はい、僕がこれからやろうとしているのはこの作業です」というようなイラストが描いてあるものがありましたので、それを買いました。


さて、冷凍食品として売られているペリメニは「独身者の理想の夕食」とまで言われているそうで、冷凍ペリメニはいまやロシアの冷凍食品市場でも一番高い割合を占めるとか占めないとか。理想とまで言うかよって気もしますが、早く出来て美味しい点が理想に限りなく近いのでしょうかね。

 

というわけで、もう何度目になったでしょうかこの衝動的クッキング(笑)毎度のことながら写真にてこの模様を紹介してみようと思います。学生時代から尊敬する同志ミハイルにペリメニ作りについて先日相談したところ、「今でこそ冷凍ペリメニが出回っているが、もともとは早い料理のイメージはなく、むしろ手間がかかる苦労の料理で、普通は家族のみんなで作る料理。その一方で、みんなで長い時間一緒に作っている間に家族のコミュニケーションが深まり、冗談から問題まで色々な話をして関係も強くなるもの」とのお言葉をもらいました。

 

さすがミーシャは良いことを言いますね!ペリメニ=家族、ペリメニの生地のもちもち感は人と人をつなぐんだなあ・・・なんて思いながら己の身を振り返ってみたところ、こちとら独り見習い料理長、独り見習いウェイター、独り皿洗いなもんで明らかに人手が足りないことに気づきました(笑)

 

そんなわけで、突然ですが計画変更!ペリメニではなくヒンカリを作ることにしました。まあ、ヒンカリもペリメニに次いで作ってみたい粉ものだったので全く問題はありません(笑)ヒンカリの方が粒が大きいので包むのはペリメニよりほんのすこ〜し楽でしょうしね!



用意したのは以下の材料ですが、ちゃんと作りたい方は他にもいろいろ調べてみてくださいね。


小麦粉・・・300〜400g
挽肉・・・今回は羊肉を使用。牛と豚の混合とか、バリエーションはあるみたいです。
たまねぎ・・中2個
水・・・う〜ん、まあこんなもんだろ!というくらいの量
調味料・・塩、コショウ、チリパウダー、コリアンダー。
ワイン・・・サンセール(2012)先日柔道の応援をしにパリに行った際にティーネイジャー時代の同志から教えてもらったもの。口当たりがよく大変飲みやすいので、調理中に口が寂しかったり、気分を盛り上げたりしたい方はどうぞ。


こんな土壇場で計画変更してしまったヒンカリですが、こちらはグルジアの水餃子です。デカい小籠包みたいなもんですが、断じて小籠包ではありません。ヒンカリです(笑)

 

そんなわけで、白ワインを相棒にして衝動的クッキングの始まり始まり。



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まずは生地を練るべく、小麦粉と水と塩を用意します。


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塩を一つまみ振ってから水を加え、粉と馴染ませていきます・・・ここまで難しいところなし!私でも簡単に出来ます。


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ある程度水と小麦粉が馴染んできたら手でよ〜くこねます。気持ちを込めて力を入れてこねると汗ばんでくるかもしれませんが、そんな時は冷たいワインを一口飲むのも手です(笑)


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ベタつきがなくなってきて「よ〜し、まあこんなものだろう・・・」ってな具合になってきたら、ボウルに紙やラップなどで覆いをして30分かそこいら休んでいてもらいます・・・


生地が手を離れたら、続いて具の準備に取り掛かります。


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用意したのは羊の挽肉と玉ねぎ、チリパウダー、塩、コショウ、コリアンダー。コリアンダーはひょっとして葉っぱのものを買ってくる必要があったのかな・・・?まあ結果に対して影響は出ないでしょうからよしとしましょう。挽肉はご覧の通り冷凍保存していたものを使ったのですが、解凍がうまくいかず結構苦労してしまいました。どなたか冷凍肉の解凍が得意な方は是非ともよい方法を教えて下さい。


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たまねぎのみじん切りがみじんになっていなかったものでご覧の通り些か豪快な結果となっていますが、コショウやら塩やら色々加えて手でにぎにぎしてよく混ぜちゃって下さい。羊肉独特のにおいがしましたので、羊が苦手な人は牛や豚でやるといいでしょう。


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まあ、そんな幾多の困難を乗り越えて、こんな風に具が出来たわけです。ペリメニとの違いとしては、茹でた後に皮の中に肉汁が出るように具に少し水を加えるんだそうです。そんなわけで具は少し水っぽくなりますよ。


ここまであれやこれや考えたり寄り道をしたりしながら準備をしてきましたが、先ほどお休みいただいた生地がそろそろ目覚める、ということで次はいよいよ皮で具を包んでヒンカリを出現させます!


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まな板に打ち粉をして位置につきます・・・本当はもっと厚い木製のまな板も買ってあるのですが、この黄色いのでも充分そうだったので今回はこちらを使用。


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「う〜ん、まあこんくらいだろうね・・・」という量を生地からちぎり、丸めた後にご覧のようにめん棒で伸ばしていきます。本当はもっと広い場所で台が動かないように固定して伸ばすともっとやりやすいのでしょうね。途中で自分が蕎麦打ち職人である錯覚に陥りましたが、チャンスがあれば蕎麦も打ってみたいもんです。


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ある程度の大きさまでヒンカリの皮が伸びたらご覧のようなお椀などで繰り抜いて丸い形を作ります。円があまり小さいと具を包みにくいので適当な大きさ(12cm〜13cm?)のお椀、器、ワイングラスなどがあるとやり易いかと思います。


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皮の真ん中に具をスプーンで乗せた後、皮をよせてせっせと包んでいきます。みじん切りがみじんになっていなかったものでタマネギの存在感がハンパないですね(笑)


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こんな感じで包んでいき、最後の中心はつまんで少し尖らせるようにすれば出来上がりです。あとは根気よく皮を伸ばして具を包む作業を繰り返すのみ。ペリメニより大きいから楽だなんて思ったけどそんなことナイナイ!想いを込めてヒンカリを包むのもなかなか骨の折れる作業なのです(笑)


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このようにしてヒンカリを量産していきます。改めてみるとやはり形がいびつですね。少し皮が厚すぎたのと、そもそも包み方に熟練がないことが原因でしょうか・・・"Первый блин всегда комом."(最初のブリンはダマになる)と言うロシアの諺がありますが、まあ初めてはこんなもんでしょう。


ヒンカリは包み過ぎたからといって心配することは全くありません。このまま冷凍庫へお送りすれば簡単に保存出来ます。仕事に疲れ這う這うの体で家に帰って来た時もこうして保存しておけば約7分で気分はトビリシですぜ。


ある程度ヒンカリを作ったらお鍋にたっぷりとお湯を沸かしていよいよ茹でます。次々とヒンカリを投入し、お互いにくっつかないように最初に少しかき混ぜました。しばらく経つと最後の悪あがき(?)でヒンカリが水面(みなも)に浮いてきますので、ここから更に数分茹でます。時間にして6〜7分くらいでしょうかね。


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そんなわけで、茹であがったヒンカリをお皿に盛って胡椒をかけて頂きます。赤ワインのほうがよかったのかも知れないですがまあ細かいことはいいでしょう。(ちなみにトマト、キュウリのジェノベーゼ風サラダも作ったのですが茹でている間に食べちゃいました)


私が初めてヒンカリに出会ったのは2012年の11月にウクライナのキエフに旅行に行った際にレストラン「ヒンカリ」でのことです。(当時の記事 http://daikon-actor.jugem.jp/?eid=100)その時はヒンカリを頼まなかったのですが、お腹がいっぱいになってきてから作り方だけ見学させてもらったのでした。学生時代にはあまりヒンカリなんて聞いたことがないと思っていたのですが、グルジアに詳しいタワーリシ各位は知ってたのかな・・・?


ところが、昨年11月にモスクワに旅行した際には、街の至る所にХинкальная(ヒンカーリナヤ)つまりヒンカリ屋が軒を連ね、スシに勝るとも劣らぬ勢いがうかがえました。この際に尊敬するタワーリシZ氏にお会いしてヒンカリを食す際のお作法を習ったのですが、包む際につまんで尖らせた部分を持ってひっくり返してかじり、中のスープがこぼれないように頂く。そのまま食べ進んで「取っ手(というか持ち手?)」の部分は食べないこともあるんだとか。面白いですね。


今回もそうやって食べてみたのですが、やっぱり素人が思いつきで作っただけあってスープが漏れてしまったりなんてこともありました。それからどういうわけか味付けが薄かった(塩が少し足りなかった?)ので魔法の調味料「しょうゆ」を垂らして楽しみましたよ・・・要するに、包み方も味付けも改善の余地あり!ですね。シンプルなように見えて実は奥が深いものは世の中に沢山あると思いますが、私にとってはこのヒンカリもそのうちの1つです。これにめげずにまたどこかの週末で気が向いたら作ってみたいと思いますので、皆さんもご興味があれば是非チャレンジしてみて下さい。次回は一緒に生地をこねたり包んでくれる人がいるといいんですけどね(笑)


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ちなみにプロが作るとこんな感じになります。形もいいですし、持ち手もつかみ易そうですね!(笑)
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author:駆け出し俳優, category:衝動的クッキング, 08:00
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