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ロシア週末紀行 其ノ一 夢か現かモスクワか・・・
(11月8日のお話)


タワーリシ各位、ブリュッセル国際空港から東(ひんがし)の方角に向かい、ごくごく僅かに北よりに約3時間半飛行するとどうなるかご存知ですか・・・?



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はい、そうです、モスクワに到着します。


というわけで、「いや〜今年は夏にまとまった休みを取らなかったんですよねえ」なんていって過ごしてきた9月、10月でしたが、10月の頭くらいにかくかくしかじかで「もう我慢ならねえ、モスクワ行ってくる・・・!」ってな具合の心持ちになったもので、こちらの旅行会社に恐る恐る電話をかけ、「アレがまだなんで色々大変ですが、アレの取得をよろしく」と、尊敬するZ氏みたいな感じでパスポートを預けたものの、すっかり忙しさにかまけていた10月の下旬、それは突如としてやってきたのです。そう、それはロシア・ビザ・・・


杉原千畝がユダヤ人のために腕に湿布を貼り貼りビザを書いた話はとても有名です。もちろん今回は6000人の命のビザとはまるで重みが違うことは承知していますが、それでも私にとってこのロシア・ビザは一際輝かしく、ロシアという夢を現実にしてくれる、まさに「切り札」のように映ったのです・・・ま、電話したぐらいで他には何もしてないけどね(笑)


もちろん手数料なんかはかかるのですが、こうも簡単にビザが取れてしまうものかと些かの驚きもありました。留学した時分は年始1月に申請して発給されたのが出発日4月1日の2日前の3月30日とかだった記憶があったものでなおさらです。


今回利用した航空会社はもちろんアエロフロート・ロシア航空・・・ではなく、地元?ブラッセル・エアラインです。到着空港は北部のШереметьевоシェレメチェヴォ空港・・・ではなく、南部のДомодедовоドモジェドヴォ空港なんですね。


11月も月初から忙しくてヒイコラ言っていたのですが、「まあ何とかなるさ」という世に有名なニチヴォー精神を実践し、幾枚かの衣服と靴下のみを持って搭乗した飛行機の機内。旅行者のバイブルである「地球の歩き方 ロシア」とこの一か月朝晩の車中で聴きながら音読を繰り返してきた「ロシア語リアルフレーズBOOK」をとっかえひっかえしながら過ごしていたところ、なんと到着時刻より約1時間も早い状態で着陸体制に入りました。私は必ずと言っていいほど窓側の席を取り外を眺めたり見下ろしたりするのが好きなのですが、着陸前にいつものように窓から外を見ると白樺の林が見えたのです・・・!


ご存知の方も多いかもしれませんが、リャザン県出身のかの有名なセルゲイ・エセーニンСергей Есенинが"Белая берёза, под моим окном,"と詠んだように、ロシアと言えば白樺、白樺と言えばロシア、ですよね。白樺ジュースなんてのもあるくらいですから。


着陸した瞬間、「なんてこったい、僕は本当にロシアに来てしまったんだ・・・ロシアってのは皆が見てる夢じゃなかったんだ・・・」と感激を覚え、留学時代の喜怒哀楽が思い起こされてロシアに入国する前から泣けてきたことを読者諸君には正直に言明せねばなりますまい。


いよいよ飛行機から降りてじ〜んとした心持ちで歩みを進めていくと・・・そこに待っていたのは、そう、眩いばかりのロシア美女、ではなく、恐ろしいばかりの行列でした・・・折角の感動が台無しになるくらいのね!こないだキエフに遊びに行った時はすぐ入国できたのに、やはりモスクワは本場ですね。あるいはシェレメチェヴォだともっと早いのかな?結局牛歩戦術でじりじりと前進していたところ、入国審査を通過するまで1時間10分ほどかかってしまいました。ロシア人とベラルーシ人はどんどん特別窓口から入っていったというのに・・・これが愛らしいロシアの洗礼ですかね(笑)


人を送りに来たことはありましたが自分で利用するのは初めてのドモジェドヴォ空港。施設は欧州の空港とまったく遜色ないか、むしろ綺麗なんじゃないでしょうか。タクシーの呼び込みは結構いましたが、空港とパヴェレツカヤ駅を45分でつなぐ「アエロ・エクスプレス」なるものの存在を事前に知っていたので、そちらで移動すべく切符を買ってホームへ移動。「アヂン(一枚)」と言うだけなのに何だか緊張すらしました(笑)


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こちらがアエロ・エクスプレスのプラットフォーム。切符の端のバーコードを読み込ませて入場する形になっていました。1日にかなり多くの人の往来があるのでしょうね。


今晩は大学2年の時からの友人であり同志であるミーシャと奥さんのアリョーナと会う約束をしていたので、取り敢えず無事にモスクワに到着したことをSMSで知らせました。


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ドモジェドヴォ空港は、モスクワ州ドモジェドヴォ市にあります。


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空港の建物自体も周辺も整備が行き届いているのですね。2011年にこちらでテロがあった際には"Комсомольская правда"の記事を夢中で追いかけていたのを思い出します。


「何だか天候のコンディションはベルギーよりもいいぞ・・・」と思っていたら列車が来たので早速乗り込みました。


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エクスプレスの内部。非常にキレイで明るいです。車内販売のお兄さん、お姉さんも愛想は悪くなく快適な列車の旅でした。


パヴェレツカヤ駅に着いたらメトロに乗り換えます。ホテルはベラルースカヤ駅の近くなので更に約20分程の道のりでしょうか。


留学していた時分には地下鉄に乗る際に、以下の事項を常に心がけ、摺り足で行動していた記憶があります。


1)あまり線路側を歩かない(中国人と勘違いされて憎まれた挙句、線路に落とされるのを回避するため)


2)周囲あるいは入線してきた車両にスキンヘッド型のヘアスタイルの輩がいないか確認する(ネオナチズムの信奉者からの襲撃を回避するため。上記ヘアスタイルにあてはまる善良なナロードの皆さんごめんなさい!)


3)周囲あるいは入線してきた車両に狂信的なサッカーファンがいないか確認する(自分の応援していたチームの成績がよくないことでムシャクシャし、中国人でも日本人でも、とりあえずアジア人をぶん殴ってスカッとしたい、という気まぐれによる襲撃を回避するため。善良なサッカーファンの皆さんごめんなさい!)


4)家族連れなどの近くに留まる(傾奇者にもモラルはあるだろう、と当てにするため)


5)その他、思いついたらご投稿下さい。


・・・などなどの項目を常に注意していたはずなのですが、今回久しぶりに再会したモスクワメトロはこぎれいで明るく、警察が車両内のパトロールなどを行っている始末。安全な市民生活のためには大変よろしいことと思いますが何だか拍子抜けしてしまった気すらします。


そしてこれは確認したわけではないのですが、明らかにエスカレーターの速度が落ちましたよね!?私はあのスピーディに地下深くに潜れる感じが好きだったのですが、やはり外国人訪問者に配慮してのことなのでしょうか?核シェルターを前提に設計されたと言われるモスクワ・メトロは独ソ戦の際には防空壕の役割を果たし、空襲を避けてメトロ敷地内で217名の赤ん坊が誕生したなんて書いてありましたが、このスピード減は外国人訪問者の増加によるものなのか、安全基準でも変わったのか、はたまた私自身が年齢を重ねてスピード感覚が変わってしまったものなのでしょうか・・・?


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そんなことを考えていたら無事メトロの駅「ベラルースカヤ」に着きました。地下鉄だと「ベラルースカヤ」ですが、ご覧の通り鉄道ターミナル駅になると「ベラルースキー」となります。何だか駅の周りも随分きれいになってしまった感じがしますが、夜だからですかね・・・?


駅のすぐ前にはかの有名なトヴェルスカヤ通りТверская улицаの延長である1-я Тверская-Ямская улицаという通りが駅のすぐ近くを通っているのですが、ホテルはその通り沿いにありました。


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通りもなかなか広いだけあって交通量もかなりのものです。そして通りの向こうに見えているのは・・・


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そう、皆様よくご存じのアエロフロート・ロシア航空のネオンサイン。今回ブラッセル・エアラインを利用してしまったお詫びに?年末の一時帰国の際にはしっかりとシェレメチェヴォ経由で帰らせてもらうから許してね・・・ってなんの埋め合わせですかね、相手は恋人ではなく航空会社です(笑)


早速ホテルに着いてチェックインをしましたが、フロントのお姉さんの愛想のいいことといったら!言葉はロシア語でしたが応対はもはやヨーロッパレベルですか・・・まあホテルにも色々なレベルがあるでしょうから、サービスもそれに応じてピンキリなのでしょうかね。


荷物を置いて一息ついた後は、予め到着を連絡しておいたミーシャ夫妻にいよいよ会います。すぐ近くのホテルをとってくれていたようでロビーに着いたとのことでした。メールなどではやりとりしていたミーシャですが、会うのは約1年振り。昨年末にたまたま日本出張に来ていて飲んだりボーリングしたりしましたが、私が知る限りニジニノヴゴロドで一番の日本語の使い手であったラスト・サムライは特に変りもなく元気そうで本当に安心しました。


再会をしてお土産なんかを交換した後には、とりあえず夕食でも食べながらじっくり話でもしよう、ってな具合に街の中心に向かって散歩にでかけました。街歩きの途中ではあれやこれや話をしつつふらふらと歩みを進め、何件かレストランを覗いたところで行き当たったドイツ料理レストランに腰かけました。


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モスクワ中心部に近づくにつれて交通量もどんどん増えていきます。通り沿いなんかは随分きれいに掃除されているようでした。


ドイツ料理レストランではビールを飲んだりババリア風ソーセージをつついたり、なぜかロシア料理のメニューもあったのでおつまみを頼んだり、料理はもちろんのことミーシャ、アリョーナと近況報告をしつつДушевно разговаривать、つまり「心の底から語る」みたいなことが出来たので大変有意義でござんした。ミーシャとは大学2年生の時に知り合ってからの日本・ロシアで遊び歩いた関係に加え、アリョーナとも通算で7〜8年の関係があるので本当に懐かしかったり新しい話があったりと、あっという間に時間が過ぎてしまいました。2人も現在の環境下で一生懸命に頑張りつつも充実した生活が送れている様子が伺えたので嬉しい限りでした。


レストランを出た後もなんだかんだで街歩きをしていたらプーシキンスカヤのあたりまで歩いて行ってしまったので、帰りもゆっくりと戻って来ました。とりあえずモスクワ1日目の夜はゆったりと過ごし、明日からの友人・知人との再会に備えたいと思います。と言うのも今回は観光というよりは「再会」に重きを置いている旅なので、たとえ短時間でも会うチャンスがあれば貪欲にトライしていこうというのが旅のテーマなのです。


ミーシャたちと別れてホテルに戻った後は早速就寝。今日は別に深酒もしなかったのでゆっくり睡眠を取って明日のタワーリシ各位との再会に備えるのみです。


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地下鉄マヤコフスカヤ駅駅前にてパシャリ。凱旋広場には駅の名前の通りロシア・アヴァンギャルドの詩人マヤコフスキーの銅像が立っています。その後ろに見えるのはホテル・ペキン。この辺りはチャイコフスキー音楽院やらモスソビエト劇場やらに来るために結構うろちょろしていた場所だけに懐かしさがひとしお募りました・・・


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author:駆け出し俳優, category:週末紀行 - ロシア, 21:29
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Comment
こんにちは。
モスクワ旅行記、楽しく読ませてもらいました!
ところで、或る露西亜さんに質問なのですが、ことわざで"パジビョム、ウビーディム(今にわかるさ)"って知ってますか?
雑誌で浅田真央さんに対して、ピッタリなことわざだと、タラソワコーチが書いてました。
わかったら、ロシア語で書いていただけますか?
Takaxo, 2014/02/06 7:48 AM
Takaxo殿、コメントありがとうございます。また返答遅れまして申し訳ないです。

ソチ五輪が盛り上がって嬉しい限りですね。タラソワコーチの言葉は、

Поживём, увидим.

でよろしいかと思います。いよいよ今週末に女子フィギュアですが、非常に楽しみにしています。
駆け出し俳優, 2014/02/18 3:17 PM
露西亜さん、ありがとうございます!
今日は起きて真央ちゃんを応援します♪( ´θ`)ノ
Takaxo, 2014/02/19 9:48 PM









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