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ブリュッセルで聴くショスタコーヴィチ(マリインスキー・オーケストラ ブリュッセル公演)
(11月30日のお話)


タワーリシ各位、寒いです。何故なら今晩僕は珍しく街に出ているから。日本へのお土産を買うとか、誰かをレストランに連れていくとか、何かしらの用事がないと街の中心部には出ないのですが、 寒くてもたまに街に出てみるとまた違った気分が味わえるものですね。


ところで、「ブリュッセルの中心てどのへん?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大体下の地図の中央辺りに見える野球のホームベースのような形の中の一帯が所謂「中心部」と言われることが多いみたいです。この中にはかの有名なグラン・プラスや小便小僧、王宮、王立博物館やグラン・サブロン広場などといった見どころが詰まっています。そして今宵、僕もこのホームベースの中を闊歩しているというわけです。



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グラン・プラスから一番近い地下駐車場には車の列が出来ていたためこの日はもう少し離れたところにあるモネ劇場の地下の駐車場に車を停めました。写真はモネ劇場からとことこ歩いて上がって来る途中にあったサン・ミッシェル大聖堂。1999年2月にフィリップ皇太子とマチルド皇太子妃の結婚式が行われた場所なんですって。


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グラン・プラスから歩いてすぐのところにあるギャルリー・サンチュベール(Galerie St. Hubert)の入り口。世界最古のアーケード街の1つであるとか。もうクリスマス仕様なのかな・・・?


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それほど明るくはないですが照明がとっても綺麗でした。最近夜来てなかったのでこれがクリスマス仕様なのかどうかわかりません(笑)ここには有名チョコレート屋が軒を連ねているほか、映画館や美味しいブラスリー、そして王室御用達の老舗バッグブランドであるデルヴォー(DELVAUX)なんかもあります。真ん中辺りからはイロ・サクレ地区というレストラン激戦区?のような地区にも繋がっています。


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上のギャルリーの入り口の前から見た通りの様子。星座を模した照明のアレンジになっているのでしょうかね。


ここから左に歩いて行くとすぐにグラン・プラスなのですが、今宵の僕のお目当てはもう少し離れた場所にあります。ここから中央駅の方へ向かって歩いて行くとどこからともなく3人組のロシア人が現れたので「お、こちらのタワーリシ各位もそうか!」と思って彼らについて行くと、なんとブリュッセル公園の通りまで上がったところで別の方向に曲がってしまいました。どうやら私と行先が違ったようです(笑)彼らとは別の方角にしばらく歩いてから右に曲がると目標としていた辺りに近づいて来ました。


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向かって左の建物が今晩僕が街に出た最大の理由であるCentre for Fine Artsです。どうやら別名でBOZARともいうらしいのですが、Webサイト(http://www.bozar.be/webpage.php?pageid=46&lng=fr)のフランス語をじっと見ていたところPalais des Beaux-Artsというのが出てきたのでこの音を取って「ボザール」としたのでしょうね。展覧会や映画、舞台やコンサートなど、様々な種類の催し物のための総合文化センターみたいなところなので、読んで字の如くファインアートセンターであると。つまりこの段落の一行目に全ては集約されていた、と。


今宵僕がここに赴いた理由、それは、ロシア・サンクトペテルブルグにあるマリインスキー劇場のオーケストラがブリュッセル公演にやってくるからに他なりません。ヴァレリー・ゲルギエフ(Валерий Гергиев)の指揮が生で観られるのですから、露西亜好きとしては行かないわけにはいかないでしょう・・・!


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BOZARの建物に入る前に、お向かいのGalerie Ravensteinというこれまたギャルリーの一角にあるチケットセンターで予約しておいたチケットを受け取ります。


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ギャルリーの前からBOZARの建物を見遣るとこんな感じです。周囲ではもちろんロシア語も聴こえていました。


ベルギーでは初めての劇場通いなので緊張と興奮が混じった気持ちで早速建物の中へ入りました。中ではいくつかの展示やイベントがあり、奥のHenry Le Bœufホールでコンサートが行われます。


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中はこんな感じで結構明るいですね。モスクワで劇場通いをしていた頃を思い出します・・・


バルコンの入り口の前にワインなんかを提供しているスペースがあったのですが、公演中に眠りに落ちてはならぬので遠慮しておきました。


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こちらのГардероб(クロークルーム)でコートと折り畳み傘を預けようとするとチケットを確認されました。「さっき入る時に見せたよ?」と思ったら、どうやら私の座席だともう少し先で預けられることを教えてくれたのでした。係の人に御礼を言ったら満面の笑みで"Enjoy the wonderful night!"なんて言われてしまいまして何だか恐れ入ってしまいました。


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私の席はCorbeille(コルベーイュ)です。Google翻訳によるとБельэтажですって。劇場の席にもПартерとか、Амфитиатрとか、ЛожаとかБалконとか色々あるのを段々思い出して来ましたよ。


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ホール内部はこんな感じです。私は最前列の中央近くの席でしたので割とすぐ見つかりました。


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席からの一枚。全体がよく見渡せます・・・!


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開演時間の20時が近づくにつれて段々と人が集まって来ました。


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モスクワ観劇のチケットも随分とっておいたと思うのですがどうしたっけ・・・実家にあるはずなので年末にでも少し見てみようかしらん。


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いよいよ開演時間まで後わずかです。何だか聴衆の皆さんのワクワク感が伝わってくる気がしませんか・・・?


ベルギーの劇場もやはり社交界というか交流の場なのでしょうか、結構あちらこちらで握手をしたり、顔見知りと思われる人たちが談笑し合う姿がよく見られました。


また、全体的に着席者が多くなってきてから列の真ん中近くの席の人が遅れてやってきたりするとその人を通すために着席者一同で起立をするため、誰か偉い人が来たので皆で立ち上がって敬意を表しているみたいで何だか微笑ましかったです。


そんなわけでいよいよ開演となりました。およそ10年振りの生ゲルギエフ!前回観た時はオペラ「エフゲニー・オネーギン」と「戦争と平和」のドレスリハーサルか何かだったと思うのですが、今宵のナンバーの1つ目は「チェロ協奏曲第1番」です。


チェロ独奏の方はАлексей Стадлер(アレクセイ・スタドラー?スタドレール?)という結構若い方でしたが、素人の私でもわかるほどのもの凄い腕前でした。きっとマリインスキー・オーケストラの若き才能の顔を欧州でも広めようってことでやってきたのでしょうかね。ブリュッセルの聴衆各位から割れんばかりの拍手を浴びて何度もお辞儀をしに出てきていました。


幕あいの後の今宵のナンバー2つ目は、Дмитрий Шостаковичの「交響曲第4番」です。ショスタコーヴィチを聴くのは初めてでした、というか、そもそもクラシック音楽に詳しくないものであまりコメント出来ないのが残念なのですが、素人の感想としては「アメとムチがよく利いた作品」て感じでしょうか。作品の終わりで、デクレッシェンドというのでしょうか、音色が長い時間かけて段々小さくなり、力を失って消えてしまうような感じのところは、会場全体が本当に息を止めて見届けていたような気がして、その後に鳴り響く拍手が一段と大きく聞こえました。


ゲルギエフの指揮も前回よりずっと近くで観ることが出来たのですが、彼は指揮棒を持たずに指揮をするのですね。上下にゆらゆらと揺れる腕と手、ビブラートがかかっていたといいましょうか、残像というか陽炎というか、「腕は2本だけどその先はもっと多い・・・?」とすら思いました。ソチ五輪の開会式でも彼が指揮をするのかな?ソチに行けないのが残念です・・・でも黒海なら行けるかな・・・


そんなわけで、素晴らしい演奏と指揮に眠くなる暇もない大満足のコンサートでした。これをきっかけにクラシックに入門しようかな、とすら思いましたよ(笑)少なくともロシアの作曲家については聴いてみようかな。


非常に気分が良かったので帰ってボジョレ・ヌーボーで乾杯しようと思ったのですが、駐車場に向かう途中にちょっとだけグラン・プラスの辺りに寄り道をしてから帰りました。


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夜のグラン・プラス。ライトアップされたヨールカがありました。かなりの人で賑わっていました。市庁舎もとてもきれいですね。


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12月6日は「聖二コラの日(サン・ニコラ)」というクリスマスみたいな祝日らしいのですが、それにちなんだパレードがこの日の昼間にあったとか。これはそのイベントに関したセットだったのかな?


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ああ、、クリスマスが近づいてくる・・・1月7日のクリスマスが・・・(笑)


グラン・プラスを後にしてモネ劇場の方へ歩いていくと、劇場の前にも何だか面白いものがありました。


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劇場の前に、音と光のアトラクションがありました。


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どうやらこの数々のアーチをくぐって歩いて行くと、センサーが反応して様々な音が出てくるといったものです。


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結構寒かったですがあちこちライトアップされた街を歩くのもいいものですな!


帰り道は遅い時間にも関わらず中心部を抜けるまでは少し渋滞している程でした。帰ってからは独りボジョレ・ヌーボーで乾杯しつつ、早速Amazon.ukで今宵のナンバー「チェロ協奏曲第1番」と「交響曲第4番」にくわえて「交響曲第5番」を注文しましたよ(笑)届いたら聴き込んでみようと思います。


あまり手を広げてもわからないと思うのでロシア・ソ連の作曲家を中心とし、歴史や政治の局面や潮流の転換などに合わせていくつか聞いてみるのが面白いのではないかと思っています。露西亜畑の自分にとってもそれがいいのかなという気がしていますので、クラシックに造詣の深いタワーリシ各位、オススメなどありましたら是非教えて頂きたく、宜しくお願い致しますよ!


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author:駆け出し俳優, category:日常の一幕, 05:00
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Comment
ゲルギエフ!うらやましいなあー。
去年福井県で公演があったので行きたかったのですが、1か月前にホールに問い合わせたらチケットがほぼ完売していてあきらめました。

やはりおすすめはラフマニノフでしょう。
真央ちゃんも使ってますしね…!
ピアノ協奏曲3番は、ニコルスキーの演奏をFBに去年アップしました。
そういえば彼はソビエトから亡命してベルギーに住んでいたんだっけ。
センチメンタルな気分に浸りたいときにどうぞ〜。
露子, 2013/12/10 10:25 PM
露子様、

コメントおよびラフマニノフのオススメ、どうもありがとうございます。なるほど、フィギュアスケートなどと絡めた見方も出来るのですね。

亡命してベルギーに住んでいたなんてつゆ知らずでしたが、ひょっとして何か足跡みたいなものがあるのかもしれませんね・・・?


今はとにかく交響曲第4番を朝晩の車中で聴いていますが、余裕が出てきたら他の作品にもトライしてみます!
駆け出し俳優, 2013/12/11 6:36 AM









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