RSS | ATOM | SEARCH
オーストリア週末紀行 其ノ三 ウィーンのシュニッツェルか、キエフのカツレツか
(5月18日のお話の続き)


アルベルティーナの入り口の辺りからしばしホテル・ザッハー方面を見下ろして風にあたっていた私ですが、王宮もこの近くにあるとものの本に書いてあったのでそちらの方面に歩みを進めていきます。


DSC05893.JPG
アルベルティーナ側から見たホテル・ザッハー。ご覧の通り、結構な大きさですね。150以上もの客室があるそうです。


DSC05899.JPG
アルベルティーナの裏手を闊歩しながら上を見遣ると黄金の王冠が飾られていたのでパシャリ。これだけ後からそっと置いた感じですね。盗難とか、平気なのでしょうか・・?


DSC05906.JPG
アルベルティーナから王宮に向かう途中にあるJosefsplatzという広場。写真の像は広場の名の通り皇帝ヨーゼフ2世の騎馬像だそうです。


が、受験に日本史を選択してしまったこのわたくし、ハプスブルク家とか神聖ローマ帝国などの歴史に詳しくないため、「へえ、そういや留学中サンクトに行った時にネヴァ川の近くでピョートル大帝の青銅の騎士をみたっけ・・・旅行に出た日には昼間レーニン図書館でロシアCISの日本語スピーチコンクールがあって、友人も何名か出ていて、打ち上げでしこたまウォッカを飲んでから夜行列車に乗ったんだよなあ・・・」なあんて回想が浮かんできてしまいました。


あの晩はお祝いのウォッカその他のお蔭でかなり酩酊して列車に乗り込んだうえ、コンパートメントに鍵をかけて寝てしまい、翌朝車掌さん(♀)がいくら起こしても起きず、いよいよ「いい加減起きないと、あと5分で列車がモスクワに戻っちゃうわよ!聞こえてる!?」みたいなことを言われて飛び起きたサンクト週末紀行の始まりだったんですよね・・・


車掌さん(♀)は"Так хорошо спали?(そんなによく眠れたの?)"なんて大笑いしていたのですが、慌てて飛び出したお蔭で車内に靴下を忘れ、雪の舞うサンクトペテルブルクの街を石田純一風に闊歩することになったのです・・・寒くて、冷たくて、でも今思い起こしてみると何だか暖かい思い出です・・・(笑)


まあ、サンクト紀行の思い出はともかくとして、旅に出た際は例の如く街歩きをして方々を観て回り、ご当地グルメを楽しむというだけで私は満足なのですが、ちょっとした歴史や文化に関する知識が旅を引き立てるというのは間違いありませんよね。


DSC05914.JPG
そんなことに思いを巡らせているうちに王宮の前に到着しました。こちらのMichaelerplatzミヒャエル広場に面している建物が13世紀〜18世紀に建てられた旧王宮(Hofburg)、もう少し南西の環状道路沿いには19世紀〜20世紀に建てられた新王宮(Neue Burg)があるそうです。内部は博物館になっており、皇帝の部屋やら宝物殿やらあった模様ですが、時間も時間だったため入場は出来ませんでした。中央に見えるのがそのまんまですがミヒャエル門です。



ミヒャエル門に向かって左手には、結構迫力のある噴水彫刻?がありました。魂が抜かれることを恐れない皆さんはこの場所で写真撮影をされていた模様です。


この後はミヒャエル広場から少し北に歩き、Grabenという、通りと広場が合わさったような道を散歩しました。歩行者天国だったので人はとても多かったですが、日も傾いてきてふらふらと彷徨い歩くのにはよかったです。



通りの途中にあるこちらの建造物はペスト(黒死病)記念塔だそうです。14世紀に欧州でペストが大流行したそうですが、1679年にウィーンでも10万人もの死者が出るほどペストが猛威を振るったとのこと。レオポルド1世という当時の皇帝は、このペストが終息した際に神への感謝の意を込めて建築家たちにこの塔を造らせたそうな。


DSC05925.JPG
Grabenをふらふらと歩いて来ると、シュテファン寺院のほうに戻って来ました。太陽の位置も変わって建物全体がとっても見やすくなりましたね。相変わらず人々の往来は多いです。


DSC05930.JPG
途中でこんなレストランに出会いました。何というか、非常にわかりやすい、ポイントを押さえた看板ですね。


「よ〜し、今日はこのレストラン『FUJIYAMA』でスシとサシミをたらふく食べるぞ〜」ってなわけにもいかず、折角ウィーンに来たのでウィーン名物を食べようか、と本に載っているようなレストランを数軒見て回ってみたのですが、どこもナロードがいっぱいで行列が出来ているようなところばかりでした。私は行列や人ごみがあまり好きではなく、いくら有名店や人気店の料理でも長時間並んでまで食べなくてもいいや、と思ってしまうような人間なので、ひとまずホテルで一息ついてからまた夕食に出ることにしました。


別に今晩がウィーン最後というわけでもないので、ウィーン名物でなくてもよい、ということで、皆様も薄々感づいていられることと思いますが、ええ、やっぱりどこからか僕を呼んでる口笛がずっと聞こえていたんですよね・・・


DSC05931.JPG
というわけで、ジャカジャン!昼間運命の出会いを果たしたロシア料理レストラン「スタリーチヌィ」にやってきたのです!


入ろうかどうしようか、どんな料理があるのか、お店の外に出てるメニュー表と睨めっこしてしばし気持ちを落ち着かせます。


結構色々な料理があるなあ、なんて思っていると、給仕の女性(後にマリーナという名前であることを知ることになる)が丁度お店から出てきたので、「Добрый вечер. Один холостяк, можно?(今晩は。独身1名、よろしいでしょうか?)」と問うてみたところ、意外にもあっさり、「え?もしかして今ロシア語しゃべった?」みたいなこともなく席に通してくれました。店内にはまだ2, 3組しかお客さんはいませんでしたが、恐る恐る足を踏み入れて席に着きました。


そんなわけで、毎度恐縮ですが皆様フォーク・ナイフとテーブルクロスのご用意を(笑)


DSC05932.JPG
街歩きの疲れを癒しリラックスすべく、何はなくともまずはお約束のバルチカで乾杯です・・・


DSC05933.JPG
最初に出てきたのは「イクラのブリヌィ(Блины с красной икрой)」です。実はキャビアのブリヌィもあったのですが、価格が10倍以上差があったので断念。って当然ですね(笑)イクラもとっても美味しかったので問題なしです。


DSC05934.JPG
続いて出てきましたのが、前の写真でネクスト・バッターズ・サークルに入っていた「毛皮のコートを着たニシン(Селёдка под шубой)」です。これはもう学生時代から周りに触れ回っていましたが、ネーミングも然り、味も然り、ロシア料理の中で一番好きな料理と言っても過言ではない一品です。


店内には当然東洋人の顔はありませんでしたが、常連客ばかりかというとそうでもないようです。私の後に入って来て隣の席に座った男性はどうやらドイツ語で注文していたようなのでウィーンっ子の中にもファンがいるのでしょう。


DSC05935.JPG
店内では金髪の女性とブリュネットの女性が交代でカラオケをやっていて、曲が終わるたびに拍手が舞っていました。今となってはカラオケなのか芸能活動なのかわかりかねますが、前の方の席に座ってお客さんと話もしていたようなので定期的なものなのかもしれません・・・


DSC05936.JPG
ビールを繰り返しつつニシンをつまんでいたら、店内が暗くなりキャンドルまで点いてしまいました。結構いい雰囲気ですが、もはやどこに旅行に来ているのかわからなくなってきましたね(笑)


DSC05937.JPG
前菜を食べ終わった後には、スープとしてお約束のボルシチを頼みました。照明のお蔭で赤くは見えませんが、よく煮込んであり具材のエキスが感じられる味でした。


DSC05943.JPG
かなりゆっくりと食事を口に運んでいたのですが、気が付くと店内もかなり賑わって来ました。カラオケ?のお姉さんたちのパフォーマンスにも熱が入ります。


DSC05946.JPG
そして、準備運動を終えた私がメインに頼んだのが・・・こちらのキエフ風カツレツ!ボルシチとキエフ風カツレツでウクライナ代表のダブルスが出来上がりましたが、もういよいよウィーンでもモスクワでもキエフでもどこでもいいです(笑)


カツレツと格闘していると、お店のマスターと思しき男性が物騒なものを持って近づいてきました・・・おいおいマスター、どういうつもりなんだよ?何かのマチガイじゃないの?と思いましたが、マスターは不敵な笑みさえ浮かべながらこちらのテーブルにやってきたのです。私は観念するよりほかにありませんでした・・・


DSC05947.JPG
そんなわけで、頼んでもいないのに何故かマスターの粋な計らいでウォッカ一杯がサービスされたのでした(笑)これまでに結構ビール飲んじゃったけど、まあここで辞退するのも申し訳ないのでクイッと頂きましたとも。


DSC05948.JPG
気が付くと店内は大盛況。いつの間にか横のテーブルには私とよく似た顔つきの2名が座ってウォッカを飲んでいました。よくあるアネクドートみたいにアルコールのせいで1人が2人に見えていたわけではございません(笑)ロシアも多民族国家ですから様々な顔をした人たちが暮らしています。ブリヤートとかカルムイクとか、あるいはロシアでないとするとキルギスとかの方だったのでしょうかね・・・?


DSC05950.JPG
こんな風にして、多民族が入り乱れるレストラン「スタリーチヌィ」での夜は更けていくのでした・・・


結構飲んじゃったけど明日は大丈夫かな・・・?そんなことをぼんやりと考えながら夜風をかき分けホテルに戻りました。明日はバスを利用して少しばかり遠出をしてみようと思っています。


↓宜しければクリックお願い致します↓
人気ブログランキングへにほんブログ村 外国語ブログへ にほんブログ村 海外生活ブログ ベルギー情報へ
author:駆け出し俳優, category:週末紀行 - オーストリア, 10:54
comments(3), trackbacks(0), - -
Comment
お久しぶりの登場です!見覚えのあるロシア料理につい反応!

色々と楽しんでるようでなにより(^^)
エリーマイラブ総帥, 2013/08/20 4:52 PM
エリーさん、

コメントどうもありがとうございます。お蔭様で泣いたり笑ったりしながらも楽しくやってますよ。カラオケボックスがないのはちょっと残念だけどね(笑)
駆け出し俳優, 2013/09/03 9:00 AM
突然のご連絡失礼致します。
私、テレビ東京系列で「和風総本家」という番組を担当しております、片岡大地と申します。

今回、番組で『世界で見つけたメイドインジャパン』という企画を
おこなうにあたりベルギーで活躍する日本製のものを探しております。
チョコレート、自転車のレースのようにベルギーといえば...
というものを陰ながら日本製の道具や技術が支えていたなど
ベルギー文化に欠かせないメイドインジャパンというものがあれば、是非お教え頂ければと思います。
例えば、○○美術館では、その壁面の修復に日本の漆喰が使われている、などです。
その他、どんな些細な情報でも結構ですので、
もしご存知の方がいらっしゃれば一度お返事頂けないでしょうか?
お忙しいとは思いますが是非とも宜しくお願いします。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
  テレビ大阪「和風総本家」AD 片岡 大地

  〒104-0045
  東京都中央区築地1-13-14 NBF東銀座スクエア6F
  TEL : 03-3543-7705/FAX : 03-5550-7227
  Email : wagu137@yahoo.co.jp
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
片岡大地, 2013/11/13 3:24 AM









Trackback
url: http://daikon-actor.jugem.jp/trackback/125