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- ドイツ週末紀行其ノ一 汗と涙と男と女
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2012.02.25 Saturdayタワーリシ各位、bonsoir!
今週も気がつけば金曜日が無事に終わってしまいましたが、23日はロシアでは祖国防衛の日という男性の祝日ですね。女性から贈り物を貰った男性の数もとても多かったことでしょう・・・そんな男性諸君、3月8日の国際婦人デーは頑張って下さいね・・・(笑)
さて、先週末にはかくかくしかじかでドイツ・デュッセルドルフへと出かけてきました。会社でいつもお世話になっている社員の方のご厚意で車に乗せてもらい、同期と合わせて3名の旅でした。
朝の7時少し前に出発し、途中時速200kmというスピードでの走行をしたりしながら9時過ぎにはデュッセルドルフに到着しました。何となく街並みが変わってきたかな・・・?あ、ドイツ入ってたわ!というような感じで、「ドイツなう」してしまったわけです。
到着してまずしたことは、、、なんと日本食材の買い出し(笑)通りの名前は忘れましたが某H社さんのビルがあるお向かい辺りに2件ほど日本食材を扱うお店があり、そこに突撃したわけです。中に入ると、ああ、そこには日本がありました・・・こんなに食材が揃っているお店がある場所に駐在したら、ダメになりますぜ・・・(何がダメになるのでしょうか笑)
それぞれ好きなものを購入し、まずは第1の目的達成。私はカレールーと蕎麦と柿の種あたりを買いこみました。いつ料理するかは未定ですがね・・・
そして3匹は本来の目的である柔道観戦へと向かったのである!
すごいですね。ホール造っちゃうとは。
会場に着くと、既に結構混んでいました。実は柔道観戦は初めてだったのですが、やはり生で見る試合は迫力があって素晴らしい。最初の方は日本勢の応援で声を出すのも何だか気恥ずかしい感じがしましたが、でかい声張り上げて応援するのも次第に爽快になってきて、身体もポカポカ。いいもんですね。
私が通っていた高校は、体育の科目と柔道の科目が別れていた(よね?)ため、柔道も2年程取り組んだ記憶があります。こうして試合を見ていると、冬に冷たい畳の上で準備体操をした場面とか、投げられて大変痛かった場面とか、受け身の練習の時に1m以上ジャンプしてから受け身をとっていつも先生に誉められていたクラスメートがいたことなどが思い起こされて余計力もはいりました(笑)
こんな感じで4つの舞台の上で試合が同時に展開されていきます。地元の応援団も凄まじい迫力でドイツ人選手を盛り上げていました。
会場の応援では、ブブゼラ?あり、太鼓ありのともすると非常に騒がしい場面もありました。地声と手拍子だけで頑張っている方としては太刀打ちは容易ではないですが、一生懸命応援する気持ちは皆一緒ですもんね。
各国国旗掲揚。こちらは52kg級橋本選手が優勝した際にパシャリとやったものです。決勝は日本対ロシアだったもので、何と言うか、いや、手に汗握りました。腋にも汗かいたかもしれません(笑)
そんなわけで、日本食は買えたわ日本人選手は優勝するわで大満足のデュッセル1日目。2日目も応援するためホテルまで予約してありましたので、この後3匹はチェックインに向かい、夜の街と繰り出すのでした・・・
そうそう、応援と言えば、柔道ではないところでころすけ殿も応援してきた模様です。
http://bukkorosuke.jugem.jp/?day=20120225
肝心の?デュッセルドルフの夕べについては、後半へ〜続く!(笑)
お昼ご飯にはご覧の「匠」にて野菜ラーメンといくら丼を食すという大事件を起こしてしまいました。いやあ、本当に美味しかったです。またダメになりますぜ・・・
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- ドイツ週末紀行其ノ二 キルピッチの飲み過ぎにはご用心
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2012.02.26 Sunday大興奮の柔道グランプリ会場を後にした私たちは、ホテルでチェックインし、その後すぐに街へと繰り出しました。ヨーロッパのホテルには、歯ブラシやひげそりなど、日本のホテルに用意されていて当然のものが何一つないのですね。これからもし出張に行く際などは色々持っていく必要があるなと感じました。
タワーリシ各位はドイツと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?私はごく一般のジャパニーズですので、哲学やらなんやらのよりもまずビールとソーセージが出てきてしまうような男です。そんなわけで、この晩もビールとソーセージを求めて街を散策していたのですが、街の雰囲気が凄い・・・!
何が凄いかというと、あちこちで音楽が大音量でかかっていたり生バンドの演奏があり、それに合わせてナロードが狂気乱舞している。しかも皆さん派手に仮装していらっしゃるんですね。後で調べてみたところ、ドイツでもカトリック色の強い西南部ではカーニバルが盛大に行われるとのこと、丁度その時期の週末に当たってしまったというわけです。
人が多すぎて通り抜けるのも一苦労な場所も多々ありましたが前後左右に歩き回った結果、何とか落ち着いたレストランに滑り込みビールやらソーセージやらにありつけたのでした。
街の至る所で飲めや歌えやの大騒ぎ。どこのレストランも大賑わいで地元の盛り上がりをひしひしと感じました。
あちこち歩き回ってここに入ろうと決めたレストラン。店内は落ち着いていて紳士淑女も多い感じでしたよ。料理もビールもとても美味しかったです。
香ばしくて大変飲みやすい美味しいビールでした。なんて読むのかわかりませんが、当然地元銘柄なんでしょうね。
フライドチップスとザワークラウト。右手奥には瀕死のソーセージたち。ビールが進んで大変結構でございました。ああ、僕の胃袋よ・・・
カロリーもアルコールも充分摂取してレストランを出た我々は名物「キルピッチ」を飲みにスタンドに立ち寄りました。私はこれまでこの銘酒の存在を知りませんでしたが、言うなれば薬用養命酒+ウォッカというような、非常に強くはありますが滋養強壮によさそうな味わいのお酒です。でも、一度にたくさん飲むものではありませんね。
スタンド前で3匹が飲んでいると「キルピッチとサケ、どっちが好きだい?日本からきたのか?」と尋ねる人が。地元民ではなさそうだったので聞いてみたところ、スペイン北部のナバラのあたりからご夫婦で旅行に来ているとのこと。まさかラテンアメリカ担当時代に学んだスペイン語をここで使う機会が来るとは・・・!といっても、ごくごく初歩的なことしか言えませんでしたが、陽気なおじちゃんおばちゃんで本当に楽しかったです。かくかくしかじかで一杯づつキルピッチおごってもらったのですが、正直キツかったです(笑)
ほうほうの体でホテルに帰り着いた後はお馴染みのゲロルシュタイナーをガブ飲みしてすぐに就寝。楽しい夜でした。二日酔いもなかったので万事OKです。
翌日は午前中のみ柔道観戦。鈴木桂治選手の試合が見られたことは個人的に感激でした。
翌日曜日は午前中で柔道観戦を切り上げ、午後は一路ケルンへ。かの有名なケルン大聖堂を見に行ったのですが、ケルンにも仮装した市民ばかりで、一般の市民を見つける方が難しい、といった状況でした。爺ちゃん婆ちゃん父ちゃん母ちゃんももれなく仮装していたのですが、小さい頃から親しんでいれば何でもないのかもしれませんね。
ということで、きちゃいましたケルン大聖堂。大迫力です。スリにはご用心!
見上げて茫然としてしまうような画です。修繕のための足場もどうやって組んだんだろう・・?ここに限りませんが昔の人々の業にただただ驚嘆するばかりでした。
「ケルン大聖堂ともなれば記念撮影する観光客もそれは多・・・聖堂撮ってるんじゃないのね!」といった1コマ。左奥のお兄さんはレゴの頭部分を持っていますが、これはレゴの登場人物?に簡易変身して記念写真が撮れるサービスなのでしょうか・・・?いずれにせよコミカルで面白い。
そんなわけで、様々な要素が賑やかにひしめきあっていた週末ドイツ紀行は幕を閉じたのでした。平日は粛々と業務に打ち込み週末はリラックスをして過ごす。オンとオフのメリハリをしっかりつけてまた取り組んで参りたいと思います。それではまた、Au revoir!
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- ドイツ週末紀行其ノ一 アレにのってどこまでも
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2014.09.03 Wednesdayタワーリシ各位、お疲れ様です。
気がついてみるともう9月・・・ベルギーでは朝晩が寒く感じられることもあり、並木道の木々では紅葉が始まってきてしまいました。夏が終わってしまったと思うと寂しいですが皆様ハラショーにお過ごしでしょうか。毎度更新が滞っているマイペースブログですが、今回は(といっても既に7月のことですが)ドイツの首都ベルリンを訪れてきましたので、備忘録を兼ねて密かにアップデートしていきますよ。
7月18日の金曜日、早朝出社をして仕事をこなし、同日晩の飛行機に滑り込み。最近は連休が少ないので、仕事の負荷と相談しつつ金曜日の晩に出発して行ける旅先を模索する日々です(笑)
ベルリン市街から北西部にあるTegel空港に着陸し、バスを利用して約20分のベルリン中央駅へ。飛行機が遅かったのと辺りが暗かったので若干ホテル発見に時間がかかり、チェックインした時は既に零時近くでした。
「ああ、ようやく一週間が終わった・・・」ということで部屋のミニバーのビールをグビリと飲み干して就寝。夕食は食べなくともドイツに来た以上ビールは欠かさず飲みますよ(笑)
(7月19日のお話)
翌朝目を覚ますと、お天道様は既に高く昇っていました。天気予報でも35℃なんて出てたので、暑さが苦手な私は恐る恐る街歩きに出かけました。
私が宿泊したホテルでは、なんと滞在期間中のベルリンとポツダムの市内交通が乗り放題になるフリーパスがもらえます。このため、今後市内交通は乗り放題。ホテル料金に切符代が入っているとも考えられますが、いちいち切符を買わなくていいのは本当に楽だと旅を通してしみじみと感じられました。
そんなわけで、早速鉄道で移動開始。バス、トラムにくわえてSバーンという近郊電車とUバーンという地下鉄の路線が張り巡らされており、ベルリンっ子たちの足となっている模様です。
まずは近場から行ってみようということでやってきたのが下のブランデンブルク門。地下鉄Brandenburger Tor駅を上がってすぐのところにあります。プロイセン王国の凱旋門としてアテネの神殿の門を手本にして建てられた、なんてくだりを読みながら近づいて行くと・・・
門の前に野外ステージ、周囲には露店やテントが立っていたので何かと思ったら丁度この日の晩に予定されていた「ドイツ・フランスフェスタ」みたいなのの準備が始まっていたんですね。
ご覧の通りの快晴で、正直いってめちゃくちゃ暑いです。堪らなくなった私は周りの楽しそうなナロードに混じって露店で早速ビールを購入。この炎天ではビールだろうがなんだろうが水分を補給しないと大変だと自分に言い聞かせての行動(笑)
門を潜って右手(写真では正面)に見えるのがドイツ連邦議会議事堂。事前予約すれば内部見学出来るそうですが予約を取るのが大変なほどの人気だそうですよ。
ブランデンブルク門はビールを飲みながら眺めて終わってしまったのですが、どうやらここから少し南へ下るとユダヤ人犠牲者記念館なんてのがあることがわかりました。早速歩いて行くと、記念館というよりも記念碑?と思われるブロックの集合体が現れました!
はい、こんなのがいきなり現れます。虐殺されたユダヤ人に捧げられた記念碑が全部で2711本あるらしいです。
反対側からも見てみましたが、ブロックの高さは様々。地面にも傾斜がついているのでブロックの間にも入っていけます。記念館も地下にあることがわかりました。
こんな感じで右を見たり左を見たり、不思議な迷路の世界を行ったり来たり出来ます。たまにブロックの影でイチャついている不届き者?も見られますよ(笑)
うろちょろしながら色んな角度でカメラを構えていたら、図らずも写真に物凄いモノが写ってしまったことに気づきました・・・!やっぱり見えます・・・?そう、苦しそうな顔をしてこちらを見ている虐殺されたユダヤ人の亡霊・・・ではなく、気持ちよさそうに大空に浮かんでいく気球が!
これを見た途端僕の心は気球に奪われ、既に空中を漂い始めていたといっても過言ではありません・・・旅に出たらどこかしら高い場所を目指すのが習慣になっている(?)私は、これまでも塔に登ったり砦に上がったり、クレーンに吊られてモヒートを飲んだりと、数々の高みに到達して来ました。今回もこれを見てしまった以上、トライしない手はないでしょう!
(ちなみに、いつか「高いところ」シリーズでひとつ記事を書きたいと思ってました)
気球が漂っている方向へと歩みを進めて行きますと、ちょうどふわりふわりと降下してくるところでした。
気球といってもバーナーを使って浮かぶタイプではないのかな・・・?
歩いているうちに受付の前までやって来ました。よ〜し、乗るぞ〜!ってな気持ちを隠して受付へ突撃。
大人一名19€でございました。
私が買ったチケットは次の回のものだったので、前の回の人々が浮遊するのをしばし日陰から眺めて休憩。地上150メートルの高さまで上がるんですって。
前の回の人たちが降りてきたら、いよいよ私達の番です・・・
当たり前ですが気球はワイヤーで地上とつながっていますので元の場所に戻ってこれます。ドイツ語と英語で「ようこそ!」的な挨拶があった後、いよいよ浮遊に入ります・・・
う、浮いた・・・!人類の夢が叶ったんだ・・・
なあんて思ってしばし感激してしまったのですが、僕らの生活を良くも悪くもしてくれるインターネットの力を借りて調べてみると、かの有名なライト兄弟が飛行機で有人飛行したのは1903年。それじゃ気球はどうなのよ?ってことで調べてみると、フランスにいたモンゴルフィェ兄弟ってのが1783年に熱気球による有人飛行に成功しているんですって・・・なんと飛行機より120年も前に人類は鳥になっていたんじゃないの・・・!
どちらの兄弟も素晴らしい偉業を為したのだとは思いますが、やはり昔は何かを成し遂げるのは兄弟の協力が不可欠だったのでしょうかね。
ふわり、ふわり、とどんどん気球は上昇して行きます。高くなっていくにつれて心地よい風が吹いてきてとっても気持ちがいい・・・
ちなみにこの気球乗り場のお隣には、「トラビー」という愛称で親しまれるトラバント(旧東ドイツ製乗用車)のトラバントサファリ(屋外展示場)があります。旧東ドイツでは購入まで10年待ちが当たり前であったとされるトラビーですが、国際免許があればベルリンの街を運転させてもらえるサービスもあるそうですよ。
30℃を超えている天気の中、上空は風も吹いているし本当に心地がいいです・・・
ああ、ベルリンのテレビ塔が見える・・・この空は日本に、そして故郷青梅に続いているんだ・・・
普段だったらとっても気分爽快のはずの屋上のカフェだってこの爽快感には敵わないぜ・・・
タワーリシ各位は、「気球にのってどこまでも」という歌をご存知ですか?恐らくわたくしなんぞと同じアラサー世代の方々なら知っていると思われる、というか小学生くらいの頃に音楽の時間や合唱祭なんかで歌った思い出のある方もいられると思うのですが、なぜかこの素晴らしい曲が思い出されたので、以下に歌詞を引用しておきます。
(以下引用)
作詞:東龍男
作曲:平吉毅州
ときにはなぜか 大空に
旅してみたく なるものさ
気球にのって どこまでいこう
風にのって 野原をこえて
雲をとびこえ どこまでもいこう
そこに なにかが まっているから
ときにはなぜか 大空に
旅してみたく なるものさ
気球にのって どこまでいこう
星をこえて 宇宙をはるか
星座(せいざ)の世界へ どこまでもいこう
そこに かがやく夢(ゆめ)があるから
(引用終)
これに加えてラララ〜♪的なアレもあるのですが、まあ、よしとしましょう。でも、メロディが浮かんできたでしょう?シンプルかもしれませんが実にいい歌詞ですよね。
とにかく、ベルリンの上空は気持ちいいです。モヒートもないしSMチックな衣装を着たおねいさんもいないけど大満足。
15分〜20分ほどの空の旅だったでしょうか。気球はゆっくりと地上に向かって降下して行き、もとの人間の生活に戻されるのでした・・・はぁ、楽しかった。
なぜかわかりませんが、受付近くの写真機のところにはロシア語で「写真撮っちゃえよ」みたいなことが書いてありました。
やっぱり地上は暑いですが、引き続きベルリンの街歩きを楽しんで行きますよ!
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- ドイツ週末紀行其ノ二 ぼ、僕はラーメン屋に座っているのか・・・?
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2014.10.06 Monday(7月19日のお話の続き)
気球での快適な空の旅を終えて地上に降り立つと、暑くて仕方がない・・・やはり空中は素晴らしい場所ですね。
気球に乗った場所から少し歩いて来るとおっきく"WALL"なんて書かれていたので、「ははあ、これが有名な壁博物館か・・・」と思って早速入ると、ニアミスで違いました(笑)
この建物はアシシ・パノラマといって、ヤデガー・アシシという芸術家によって表された冷戦時代の東ベルリンの大パノラマ展です。
落書き、署名、アネクドートなど、訪れる人が思いを書き綴ることが出来ます。
パノラマの間へ入ると、周囲360°に東ベルリンの様子が再現されています。
街の雑踏の音や音楽なんかも聞こえてきて臨場感があります。2階程の高さの場所からもパノラマを見られるので、気になる壁の向こうがどうなっているのかも少しだけ見えるような感じです・・・
パノラマを出て道の反対側にはこんな場所がありました。
どうやらアシシ・パノラマのチケットとこちらの博物館もセットになっていたみたいです。中にも入ってみたのですが、暑くてすぐにでてきちゃいました(笑)歴史ファン向けの内容です。
当時の写真と、壁を越えようとした市民、それを支援した市民、またそれらを密告した市民等について歴史的記述がなされています。みなさんボードの前に立って夢中で読んでらっしゃる。もちろん私も然りでした。
壁の一部と記念撮影なんてすごい記念ですね・・・
ドイツは当時このような勢力によって分割統治されていたのですね。
こちらは「チェックポイント・チャーリー」といって、東西ベルリンの境界線上に置かれていた国境検問所跡だそうです。いまや観光客たちが兵士の格好をした方々と記念撮影をする名スポットになっている模様ですね。
脇にはこのようなボードが立てられています。ロシア語の運動の動詞があるぞ・・・
検問所跡のすぐ先にはご覧のチェックポイント・チャーリー博物館があります。「壁博物館」と呼ばれているそうです。
内部は写真撮影が出来なかったのですが、やはり東ベルリンからの脱出を計画したり、支援したり、そして成功したりした人々についての写真や情報がぎっしりでした。中でも面白いのは脱出に使われた装置類、検問に捕まらずに通過するための車、トンネル内のトロッコ?のような乗り物などが実際に展示されているところです。私でも非常に興味深かったので、脱出マニアの方は是非とも行ってみることをオススメしますよ!
博物館を出たところで妙な視線を感じると思ったら、ブレジネフ書記長がおわしました。1952年から82年までこの建物に住んだ、みたいなことが書いてありますが、ホント・・・?
その視線の先には壁の一部がありました。
そろそろ一息つこうってことで、先ほどのアシシ・パノラマの前にある広場の辺りまで歩いて戻ることにします。少し休みながら次どこに行くかガイドブックをめくってみてもいいでしょう。
戻る途中に地面を見ていたら、壁の跡が記されていました。
色々歩き回って汗もかいたし、暑くてあまり食べる気もないので、やはりこれでしょう・・・(笑)
ビールを飲みつつゆっくりとあれこれ考えた私は、歩きでポツダム広場の辺りまでいってみることにしました。
先程気球に乗った辺りまで戻って、更に歩みを進めていきます。陽が傾いてきたので眩しいことこの上なし。
こんな重厚感のある建物を通り過ぎて・・・
こんな重厚感のある建物も通り過ぎて・・・
たまたま今回の週末紀行期間が欧州で一番の夏日にあたったのか、あるいはベルリンという街には重厚感がある建物ばかりあるからなのかわかりませんが、私の中でベルリンに対し「日陰のない街」みたいな印象が出来てきています。いや、もちろんナロードのための緑の憩いの場はあるのでしょうけど、もう少し涼しくなってから来たらよかったかな、なんて思いました。
トコトコ歩いて来てポツダム広場に出ると、なんだかデモ?が行われている模様でした。ロシア語とドイツ語で演説がされていて、その支持者のような方々が歓声をあげ拍手をしていました。ちょっと聞いてみた感じ、ウクライナ東部のドネツクでの戦闘で市民や子供たちが犠牲になったことに対する非難、あるいは何か支援活動を訴えるような内容だったと思います。
お天道様もようやく傾いて来て気温が下がって来ると、流石の私もだんだんお腹が空いて来ました。ガイドブックに載っていたビアレストランが近くにあるみたいだったので、夕食はそこでとろうと思います。
このあたりかな・・・?と目星をつけてきてみたものの、どうやら通りが一本違った模様。ご覧のショッピングモールを突っ切って近道をしてレストランに向かいます。
かくして私はそれほど迷うこともなく、レストラン「Mommseneck」へと到着したのでした。伝統的な料理と100種類のビールがあるそうですよ。
外のテラス席に腰を下ろし、まずは一杯。銘柄の他、産地でもビールを選べるようになっていましたので、まずは色々な思い出が詰まったミュニックのビールFranziskanerでグビリといきます。
そして、メニューを精読し、悩みに悩んだ挙句注文した料理は、シェフのサラダと、以下にご覧のアイスバインです!
アイスバインとはドイツの伝統的な家庭料理で、ベルリン名物でもあるそうですよ。その正体は豚のすね肉(骨付き)の煮込み料理です。
どうです、すんごいボリュームでしょう!ザワークラウト、じゃがいも、そしてマメのペースト?とともに供されます。ビールはBerliner Kindl。まさにベルリン尽くしです。
日中は暑くて食欲がなかったのですが、晩になって流石にお腹は空いてきたものの、アイスバインはかなりの手強い相手でした。肉の部分は何とか完食しましたが、付け合わせとサラダは少し残してしまいました・・・カロリー・・?そんなもん手のひらに3回書いて飲み込んでしまいましたよ(笑)
ところでこのアイスバインが運ばれてきた時、思わずその匂いに頬がゆるんでしまったのですが、まさにスープと焼豚を仕込んでいるラーメン屋の匂いにそっくりなのです!要するに豚の強い匂いなのですが、一瞬ラーメン屋に座っているのかベルリンのビアレストランに座っているのかわからなくなった不思議な体験でした(笑)
かなりゆっくり飲み食いしていたのですが、レストランを発ってもまだ明るいのでもう少し付近をうろちょろしてみました。
こちらはソニーセンターのフィルムハウスという建物。この中に映画博物館がありドイツ映画の歴史が辿れるそうです。
この大きなポツダム通りを西に向かっててくてく歩いて行くと、右前方には以下の建物が居を構えています。
そうです、こちらがかの有名なベルリン・フィルハーモニーです。
オフシーズンだったのか中に入ることは出来ませんでした。
どうやらフィルハーモニーの近くではこれから屋外で映画か何かを放映するらしく、多くの人々が並んでいました。たまには映画館ではなく空の下のスクリーンで観てみるのも趣深そうですね。
帰りの地下鉄駅に戻る途中にソニーセンターを覗いてみましたが、屋根の形がユニークですね。オモシロスポットがあったのでしょうけど、暗くなってきたしほろ酔いだったのでぶらりと歩いてからホテルに戻って休むことにしました。
こちらがポツダム広場駅。もう涼しくなってきたので軽い足取りで地下に潜ります。
地下鉄構内はとってもキレイ!一駅だけ乗って中央駅に戻れてヨカッタです。
中央駅からホテルは歩いて数分なので便利です。毎度の如く炭酸水を購入し、ホテルに着いてからがぶ飲みして就寝。明日はお昼から大学の同期と感動の再会を果たします!
↓ラーメン屋の匂いがしていたのは僕だけかな?↓
- ドイツ週末紀行其ノ三 ビールの苦みの向こう側によみがえる学生時代の喜怒哀楽
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2014.11.02 Sunday(7月20日のお話)
昨日は本当に暑い一日だったので疲れたのでしょう、目を覚ますと既にお天道様は高く昇っていました。そして、今日も既にとっても暑いです・・・
今日は大学のロシア科の同期であるリューバに会うので、観光そっちのけで東部のFrankfurter Tor駅に向かいます。昨日電車で行ったり来たりしたこともあり、行先や時刻確認は慣れてきましたよ。
そして、下り立った駅を出て西側に見えるのがこちらのカール・マルクス・アレーです。このあたりはスターリン様式の建造物群があることで知られています。
この駅の周りで暑さに耐えてうちわをパタパタさせながら待つこと約10分・・・通りの向こう側に見覚えのある顔が現れました!しかも乳母車付き!
我々が感動の再会を果たしたのは、信号が青になった横断歩道の真ん中、ではなく、とりあえずこちら側に渡って来てからのことでした。約7年くらい会っていなかったのでしょうか?まさかこうしてヨーロッパで再会できるとは思いませんでしたが本当に嬉しいです。可愛らしい息子さん(当時わずか生後14か月)にもご紹介頂き、「ああ、僕たちももうこんな年齢になったんだなあ、でも今日のこの時間だけは大学生だぜ・・・」なんて思ったものです。
彼女とはかくかくしかじかで劇で共演したり、モスクワ留学中に酩酊したり、他にも学科の飲み会やらイベントやら、数々の戯れが思い起こされてきました・・・いろんな喜怒哀楽を満喫した大学時代が泣けるほど懐かしいです(笑)とは言え、立ったまま話をしているわけにもいかないので、近くのモロッコ料理店に腰かけてとにかくお互いに口を動かしました。あ、食べるのも喋るのもです。
ランチが済んだ後は恐縮ながらお近くのお宅にまでお邪魔させて頂きました。旦那さんともモスクワ留学中に知り合ったのですが、生憎この週末は出張でご不在。仮に会えたとして、体重の変化とか髪形の変化なんかが著しいため思い出してもらえるか不安ではありましたが(笑)
元気いっぱいの息子さんに多少手を焼いている感じがしたので、これを機会とばかりに私も子育ての実地演習をさせてもらいました。屋外をベビーカーで走行する、赤ちゃん用のバスタブで行水をさせる、おやつ(バナナ)を食べさせる、暑いので持参したうちわの使い方を指導する、などなど、とっても新鮮な体験が出来ました。これだけでも子育てってとってもタイヘンだなあ、なんて思ってしまいました。世のお母様方、お疲れ様でございます。
個人的にはとっても楽しかったですし、お利口さんの息子さんのご協力のお蔭であまり酷い目にも合わず、未来が変わってしまうこともなさそうです(笑)
ほぼノンストップで続いていたおしゃべりの内容については個人が特定されやすい内容が多いので詳述しませんが、とにかく嬉し楽しい素晴らしい再会でした。欧州でのお互いの奮闘ぶりと、これまでに変わったところと変わっていないところなんかがそれぞれ感じ取れたかな。留学時代みたいにビールも一緒に飲んでくれて本当にありがたい限りでした。次回はベルギーで再会できるといいですね・・・?
旦那さんにもどうぞよろしく、としっかり御礼を申し上げてお宅を辞去したあとは、一端Frankfurter Tor駅に戻り、そこからトラムで南下し、イーストサイド・ギャラリーに沿ってふらふらと歩いてみました。
シュプレー川に沿って現存するベルリンの壁が、様々なアーティストによって思い思いに彩られています。歩いた感じ1km以上の距離があったと思います。
とにかく暑い日でしたので水分補給をしながらこんな感じの通りを西に歩いて行きました。
モダンアートの何たるかはわからないので、以下にいくつか壁の絵を紹介します。(「じゃあ古典アートの何たるかはわかるのかよ?」と問われるとそれも困ってしまうのですが)
こんなのとか・・
こんなのとか・・
こんなのとか・・
こんなのとか・・
こんなのとか・・
こんなのとか・・
こんなのとか・・何だか芸術的な落書きがされていますが、これなんかとっても有名なんじゃないでしょうか(笑)
こんなのとか・・
「ベルリンの壁イーストサイド・ギャラリー」壁沿いに歩いて行くと幾つか同じものを目にすることが出来ます。
こんなのとか・・
こんなのとか・・
こんなのとか・・
こんなのとか・・
こんなのとか・・これは五重塔とフジヤマ、そして日出国のイメージでしょうね。
こんなのとか・・
こんなのとか・・
こんなのとか・・
途中にはこんな建物もあります。屋上でくるくる回転しているんですよ。
こんなのとか・・
作品のそれぞれに気の利いたコメントが出来ませんが、チャンスのある方は是非とも足を運んで壁の存在を肌で感じてみて下さい。そろそろギャラリーも終わりかな・・・?と思った頃に、オストバンホフ駅が見えたので、電車で移動することにしました。
やってきたのはブランデンブルク門。昨日は野外ステージがあったので全貌が見えなかったのですが、普段はこんな感じなのですね。
このブランデンブルク門から東に向かってウンター・デン・リンデンという並木道が伸びているのでそこを闊歩することにしました。ところが結構大がかりな工事がやっていたらしく、かなりごちゃごちゃした風景。
あまりに暑いので並木道の途中にあるカフェで休憩。こちらがベルリン名物の「カリーヴルスト」です。その正体はカレー粉とケチャップがかけてあるソーセージなのですが、これを食べるまでは絶対に帰れないと思っていましたが、とうとう食べましたよ(笑)
途中の交差点で信号機を見遣ると、ミッフィーじゃない何者かが見えました。そう、彼こそがアンペルマンという信号機から生まれた人気キャラクターです!
上の信号のすぐ脇にあるその名も「アンペルマン」というグッズ売り場。特に買い物をしたい気分ではなかったのですが、携帯電話用のストラップを2点程購入してしまいました。ご希望の方はご連絡ください(笑)
アンペルマンをさらに超えて、ウンター・デン・リンデンの東端にやってくるとフリードリヒ大王の騎馬像が立っていました。
さらに東に歩いて行くと、左手に現れるのがご覧のフンボルト大学。女学生は見当たらなかったようでしたが・・・
大学のお向かいにはベルリン国立歌劇場が。ご覧の通り結構大規模な改修作業中である模様でした。
もっと歩いて行くと、右手に現れるのがこの不思議な建物「フンボルト・ボックス」。フンボルト尽くしですね。かつてこの場所に建っていたベルリン城を再建するプロジェクトがあるそうなのですが、それを紹介するための文化施設だそうです。素通りしましたけどね。
こちらはベルリン大聖堂。高さ114mとのことですが見事なもんです。ご覧の通り聖堂前の公園はナロード達の憩いの場となっています。わたくしもしばしここで休憩。
ベルリン大聖堂の裏手はシュプレー川なのですが、そのほとりにあるのがご覧のDDR(東ドイツ)博物館。併設のレストランで東ドイツメニューを食べることが出来るらしいので明日改めてくるつもりです。
「赤の市庁舎」とも呼ばれるベルリン市庁舎。後ろに見えるのがテレビ塔です。
マリエン教会。森鴎外の「舞姫」で出会いの舞台となった教会だそうです。「舞姫」を読んでいなかったことが悔やまれます・・・
暑い中よく歩いたので夕食前にホテルに戻って一休みしようか、なんて思ったので、テレビ塔の脇にあるアレキサンダープラッツ駅までがんばって歩いて行きました。
アレキサンダープラッツ駅で見かけた広告。なかなかいいですね。
ホテルに帰り着いてクーラーをかけていたら案の定ウトウトと寝入ってしまいました。今晩はどんなドイツ料理を喰らってやろうかとも思っていたのですが、辺りは暗いしこれから電車で移動するのなんかは面倒くさい・・・
結局のところ、ふらりと中央駅に出かけて行ってアジア食堂的なお店に入り、サッポロビールを飲みつつフォーを啜って簡単に夕食を済ませました。でも、この後ホテルでビールを2杯飲んでから寝ました・・・カロリー節約ならず(笑)
明日の夕刻便で帰るので、明日はDDR博物館とカリーヴルスト博物館にでも足を伸ばしてみようと思います。
↓とにかくビールが美味しかったです↓
- ドイツ週末紀行其ノ四 花より団子作戦
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2014.11.16 Sunday(7月21日のお話)
昨日は大学時代のタワーリシにも再会出来たし、子育ての研修も出来たし、ベルリンの壁も見られたし、盛りだくさんの日でした。今日の夕方のフライトで帰るので、昨日の帰り道に通りかかったDDR博物館とカリーヴルスト博物館に顔を出してから帰りたいと思います。
というわけでやってきましたDDR博物館。DDRとはドイツ民主共和国(Deutsche Demokratische Republik)、通称「東ドイツ」の略称です。
かなりの数の訪問者で賑わっていましたが、それもそのはず、内部では東ドイツ時代のナロードの生活に関する多くの展示を見学することが出来るのです。
こちらは東ドイツ時代に国民車と言われたトラバント。多くのファン(?)がひっきりなしに群がっていました。
当時のナロードが使用して茶器や食器でしょうか。マルクスみたいな人の顔がプリントされているのが見えます。
東ドイツの青年たちは、このラジカセで音楽を聴きながら、スタンドの灯りでせっせと勉強していたのでしょうか・・・
同志レーニンが・・・
当時の東ベルリンの街の空気を切り裂いていたと思われるバイク。
一言でいうと嗜好品ってやつですかね。
「東ドイツ製」というアネクドートですね。オチはわかりましたか?(笑)
市民の暮らしの中の日用品にスポットがあたっているのがなかなか面白いところです。
至る所にこのような引き出しがあって、開ける度に色々なアイテムが飛び出してきます。DDR博物館ではとにかく引き出しに注意してください(笑)
東ドイツでの刊行物です。アネクドート集がどれだけあったかは定かではありませんが・・・
なんと、「居間」ですら展示されていました(笑)東ドイツの暮らしを疑似体験出来てしまいますよ。
マトリョーシカは見逃さないぜ・・・
もちろん、洗面所もトイレもあります。こちらなんかまさにロシアの地方都市のそれですよね。
キッチンだってあります。ああ、ボルシチ飲みたい・・・
こうした場所では展示品を手に取ってレトロを体感することが出来ます。東ドイツに興味津々なタワーリシ各位はチャンスを見つけて是非とも訪ねてみてください。
計画経済と綿花不足により化学繊維を用いた衣服がほとんどだったんですね。衣服には凝れないので、変化はアクセサリーでつける、と。
というわけで、ライプツィヒの美人さんたちらしいです。
ポリエステル製のイブニングドレス(を身にまとった美人さんたち?)
しっかりと現物展示も為されていましたよ。
Levi'sのデニムなんかは本当に品薄で取り合いだったとか
キリル文字で書かれた直筆書簡。モスクワ在住のイリーナさんがお友達に「なんでお便りくれないの?」みたいなこと書いてます。
キリル文字アルファベットに関する説明なんてもしっかりされていました。私はこれまでポーランド語とかチェコ語とかをゆる〜くかじりましたが、やはりローマンアルファベットとキリルアルファベットを比較すると、スラヴ語をやればやるほどキリル文字の便利さを感じずにはいられませんね。
「キリル文字をスタディしちゃおうぜタワーリシ各位!」みたいなコーナーもありましたよ。もっと気の利いたフレーズを残しとけばよかった(笑)
博物館内には見学可能な独房もあります・・・
某Volvo社の車両が展示されていました・・・
東ドイツのナロードの皆さんにとってVolvo車ってどんな位置づけだったんでしょうね・・・
博物館内の見学を一通り終えると、博物館内のレストランに出ることが出来、こちらでは東ドイツ時代の料理を楽しむことが出来ます。私がここにきた目的は博物館内の展示よりもむしろこちらが主な狙いだったのです。そう、「花より団子作戦」の全貌はこれです(笑)
メニューを見ると、料理によっては東ドイツ市民の生活に密着したコメントがついていて楽しませてくれます。
まずは、何はなくともビールで乾杯。暑いので沁みわたります。
レストラン内は結構オシャレで、誰でも気軽に腰かけて楽しめる雰囲気です。私の前のテーブルには1人旅と思われるお嬢さんが腰かけていらしたのです・・・
メニューを熟読した後、東ドイツで広く飲まれていたというスープであるソリャンカСолянкаを注文しました。ロシアやウクライナのスープと思っていましたがやはり東ドイツのナロードも飲んでいたのですね。スメタナも乗っててボルシチみたいです。ちょっぴり塩味が強かったですがビールのお蔭で美味しく頂きました。
そして、メインはご覧のポークカツレツとポテト・・・もの凄いボリュームですね。まだお天道様が昇っているとはいえ、これはカロリーがハンパない数字になることを考慮し、鉄の意志でポテトは半分残しました。ちなみに写真の飲み物はVita Colaという東独生まれのコーラ飲料です。レモン風味が強くてなかなか美味しいですよ。
お昼過ぎにはカリーヴルスト博物館に寄ってから空港に向かいます。
- ドイツ週末紀行其ノ五 花より団子作戦・改
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2014.11.25 Tuesday(7月21日のお話の続き)
さて、DDR博物館にてDDRの暮らしと料理を満喫した後は、カリーヴルスト博物館に寄ってみたいと思います。
カリーヴルスト博物館は、一昨日うろちょろした壁博物館のある「チェックポイント・チャーリー」から程近くにありました。
外観はこんな感じです。わかる・・・ドイツ語がわかるぞ・・・
早速入館するといきなり目に入って来たご覧のカウンター。カシャカシャと結構なスピードで増えていきます。日本の借金が一秒でいくら増える、みたいなカウンターをみたことがありますが、カリーヴルストの消費量というのもなかなか凄いですね。ベルリンだけで3億4千万本・・・ドイツ全土では42億本・・・
「カリーヴルストは単なるソーセージに非ず。それは人生経験のひとつである云々・・・」と、なかなかアツいことが書かれていますね。
カリーヴルストにフォークを刺したピンが示しているのは、そう、ベルリン市内のカリーヴルストスタンドです。いったい何件あるのやら・・・
そして、こちらは世界中でカリーヴルストを食べられる場所を示したカリーヴルスト地図といったところでしょうか。日本では六本木のBernd's Barというお店が載っていました。
博物館の中は外から見たよりも広く、あちこち歩き回れてしまう感じです。私がいった時は結構人が途切れずに来ていた模様でした。
少し座って休憩したいな、というときはこちらのソファーをどうぞ・・・ってここまでカリーヴルストかい!(笑)
写真つながってないですが、一口にカリーヴルストと言っても色々な姿を見せてくれるのですね・・・
カリーヴルストを食べるためのツールも奥が深そうです・・・茶道の道具みたいなイメージですかね。
カリーヴルストのスパイスについて説明が為されている部屋。凄まじい種類のスパイスが配合されている雰囲気です。中央の棒みたいなもので「ききスパイス」も出来ますよ。
ホール中央の天井からはケチャップが滴り落ちてきています・・・
「ホメロスの『オデュッセイア』の中では、オデュッセウスとイルスが戦ったのち勝者には褒賞としてソーセージが与えられた云々・・・」
割と知られているかもしれませんが、ビストロという語はもともとロシア語です。
カリーヴルストの素人である私にとってはこれだけ見ただけでも凄いと思えるほどだったのですが、食べるだけじゃ嫌だ!というタワーリシ各位のために、カリーヴルストの模擬店も設置されているんですよ。
というわけで屋台?の厨房に潜入してみました。
やっぱりフライドポテトは必須アイテムなんでしょうね。美味しいけどカロリーがねえ・・・
将来カリーヴルストのお店を切り盛りしたいと考えている人にとっては非常なモチベーションになること間違いナシでしょう。「へい、らっしゃい」みたいな体で写真撮影も出来ますよ。
何だか少年たちの声が騒がしいぞ・・・と思って辺りを見てみると・・・
そこにありましたのは少年たちが夢中でチャレンジしていたバーチャルカリーヴルスト調理体感器具、その名も"Curry Up!"・・・Hurry Up!と掛っていることは自明と思うのですが、マニュアルに沿って60秒以内でカリーヴルストを作れるかどうかチャレンジする装置です。やろうかどうしようか真剣に悩みましたが、近くにいた兄弟がやるのを見ているのみに留まりました(笑)
博物館内の見学を一通り終えると、博物館脇の食事スペースに出ることが出来、こちらではモチロン!カリーヴルストを楽しむことが出来ます。私がここにきた目的は博物館内の展示よりもむしろこちらが主な狙いだったのです。そう、「花より団子作戦・改」の全貌はこれです(笑)
カリーヴルストを注文し、迷いに迷った挙句ビールも注文したまではよかったのですが、何故か更にコップに入ったカリーヴルストが付いてきました・・サービス品か試供品だったのかな・・・フツーに美味しかったのですが、カロリーになってしまったことは間違いありません。
こうして私はカリーヴルスト博物館を後にしたのでした。また来るかどうかはわかりませんが、カリーヴルスト通でなくても十分楽しめますので興味がある方は是非とも足を運んでみて下さい。
博物館を出た後は鉄道でホテルに戻って鞄をピックアップし空港に向かいました。時間が少し厳しいかな?と思いましたが、実際は結構早めに到着出来てよかったです。
え〜とですね、フライトのゲートがなかなかアナウンスされないので、最後の一杯をやってしまいました(笑)「いや〜、もの凄い暑さだったけど、ベルリンの壁も見られたし大学の同期にも会えたし、その他諸々が満載のベルリン紀行だったなあ・・・」なんて考えながらグビリと飲むのは最高ですね。毎度なんやかんやで週末紀行で充電してこそ平日もがんばろうという気になるもの。
適度に放電しつつ、そしてビールは控えつつ、またゆるくがんばります。ベルリン紀行、オススメですよ!